空耳 soramimi

あの日どんな日 日記風時間旅行で misako

春に

2007-01-26 | 山野草



ビオラ 
こんなところで寂しいかって
とんでもない

背中に日差しが暖かくて
私は早めに目が覚めた
前にはケヤキの並木が続いていて
今は枯れ木のように見えるけどもうすぐみんな目を覚ます

手を引かれた子どもが足を止めて私を見ると
お母さんがしゃがんでそっと話しかける
春なのね

私の声も風に乗って届くでしょう

春ですね



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おはよう

2007-01-25 | 山野草





おはよう 明るい今日の夜明け

あなたにも 
私の家族にも 
早起きの鳥たちにも おはよう

西から東へ私たちを乗せて回っている地球に
もうすぐ見えてくるお日様に
おはよう

今日初めて出会うかもしれない人に 
旅に出るあなたに

遠い国でこれから眠ろうとする人たちに
一足早く おはよう


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つぼみ

2007-01-23 | 山野草




あなたが話そうとする前にちょっと口ごもるのが好き
トゲトゲした言葉をそっと溶かしているように
開ききらないつぼみの中にある秘密のように

わずかな時間
花びらが優しく丸まっているように



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海へ

2007-01-19 | 山野草




2007.01 大阪港



いつも内海を回遊する魚のように暮らしているけれど

いつか
短い言葉を詰めたバッグ1つ肩にかけて
遠い海に船出する

言えなかった心残りを
言わなかった大切なひとことを
そっと手渡すために


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竹のココロ

2007-01-02 | 山野草


竹 (穂谷)


怒りは静かに見つめていると
ハナイカダのようにひっそりと
流れていくかもしれない

喜びは大きな声で歌うと
風に乗って
山々に白い花を咲かせるかも知れない






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新年に

2007-01-01 | 日日是好日




カンザキアヤメ


幾つになっても年が改まる時間になって、駅に近い氏神さんの除夜の鐘が遠くからかすかに聞こえてくると、身が引き締まるような気がする。
特に記憶に残るような出来事もないのがいいのか悪いのか、マァ今年も無事に過ぎたことをいいことにしようと思って新年を迎える。
そうなると瞬く間に新年で、もうさっきは去年になって、ヒョイと畳みのヘリでもまたいだように年が改まってしまっている。
ヘリを跨ぐのと違うのはもう去年に引き返せないことで、いやでも前に前に進んでいかないといけない。
50歳なんかとっくに過ぎてから五十肩になって年を越えたが、こんな具合にあちこち身体に不都合が起き始め新しい年は新しい年齢と折りあいながらやってくる。

何かと目標を考えるのが好きだったが、去年からやめた。
今年と言うたった短い一年で何が出来るだろう。
去年から考えないことにしたのは、もう焦ることもないし、急ぐこともない。
年が進んでいくに連れて次第に何かが違ってくるだろう。
心の持ち方に何か形が見つかるだろう、まだ少しは時間がある。
若くないと出来ないことも多いが今から出来ることはなにかジックリ考えてみたい。






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