空耳 soramimi

あの日どんな日 日記風時間旅行で misako

「愛と誠」

2012-05-17 | 日日是好日

 

イタチハギ




6月に映画「愛と誠」が公開されるという。

若いころ、このコミックを読んで泣いた。最後では大泣きした(^∇^)

ところが随分前から純愛とか恋愛とかいう本を読まなくなってしまった。

年を取ってどこか捩れてしまったらしい。

だから 今日は「イタチハギ」という変な名前で可愛くない花が見たくなった。

http://www.sora-m.jp/cgi/album/album.cgi?mode=detail&no=200

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「タンゴステップ」上下 ヘニング・マンケル 柳沢由美子訳 創元推理文庫

2012-05-13 | 読書




ヴァランダー刑事に代わって主人公は、ボローズ署のステファン・リンドマン。

彼は舌癌に罹り、検査や治療のためにに入院することになっているが、それまで暫く休職している。

定年で引退した先輩が殺された。彼は北部の森の中で訪れる人も無い山奥に隠れるように住でいたが、リンドマンにはすでに過去の人になっていた。

訪ねてみると現場は凄惨で、無残に殺され、タンゴを踊ったような血に染まった足跡が残っていた。

地元警察の捜査とは別に、先輩の過去を追っているうちに、彼は次第に警察に協力することになる。

そして森の中でまた一人殺された。

二つの殺人に、つながりがあるのかないのか、手がかりを求めるうちに、次第に過去の出来事、戦争中のドイツとスウェーデンの関わり、などが明らかになっていく。

ここで犯人が登場する。彼は復讐のための警官殺しは成功したが、その隣人は殺してない。復讐はやむなしとしても、犯行は元警官を殺しただけ、二件目まで疑われるのは納得できない。

そこで犯人は、帰国を延期し、次の殺人犯を追うことにする。
この犯人の心理も巧くて面白い。

昔の出来事につながる糸が見つからない。警察は手詰まりになるが、次第に縺れた糸がほぐれてくる。


読みなれると、ストーリー展開に新味はないが、癌を恐れながらも事件に引きずり込まれる警官の心の揺れが細かく実感がある。
また管轄の違う警官同士の付き合いもなかなか味わい深くいい感じがする。

立場を競って、神経を削りあうような日本の警察小説とは肌合いが異なる。

タンゴを踊ることが好きだった孤独な警官になぜ人形を相手に踊らせたのか犯人(作者)の意図がなんとなく不明。

裏社会で密かにナチの精神を受け継ぐ人がいる。
当時はどうであったかわからないにしても、今になってはコントロールされたというわけでない、ドイツ近隣諸国にまで広がったナチスムがまだ生きていて題材になっていることに驚いた。

島国でない、多くの国々と国境を接する欧州の国には、同じ地球上に住みながらも人々の意識に大きな相違があることに、驚きを感じることも多い。

★3.5
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「黄昏に眠る秋」ヨハン・テオリン  三角和代訳 早川書房

2012-05-13 | 読書



これも今日返すので、大急ぎでメモ。

新人賞受賞のスウェーデンの作家。読み始めは文体に馴染めないで中々進まなかった。

カリブ海側のエーランド島で起きた子供の誘拐事件。
母親や祖父母は、事件から立ち直れていなくて、夫婦は離婚、祖母は昼寝をしている間に、一人で散歩に出たマゴのことを悔やんで死んだ。

事件から20年、80歳になった祖父のイェルロフは、動きもままならない状態で、介護施設にいる。

だが、孫息子がいなくなったことを考え続けている。
そこに、小さな靴が郵便で届く。

母のユリヤはそれがいなくなった息子の靴だという。

島は昔の海運業も寂れ、住む人もまばらになっている。夏の間は避暑に来る人で一時別荘地帯はにぎわうが、それも短い夏が過ぎると人影も見えなくなる。

島の北部に広大な土地を持っているカント家にはニルス・カントという問題児がいて、島では鼻つまみ者だった。
暴行罪で捕まったとき、警官を護送中に射殺して、海外に逃げてしまっていた。

イェルロフの推理と、昔馴染みの島の人たちの係わり合いは、孫の靴が届いた時から動き出す。

ニルス・カントの逃亡生活や島に残った人たちの暮らし方も、丁寧に記述され、二重三重のストーリーになって厚みがある。

戦後、変ってしまった島の中で細々と生きる人たちを不自由な体で尋ねて歩くイェルロフは、ついに命がけで真相にたどり着く。

半ば過ぎから急にテンポが良くなり、
書けないけれど思いがけない展開が、非常に面白かった。

★4
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春日大社神苑の藤

2012-05-12 | 山野草
春日大社神苑の藤


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フォトチャンネルにもあります
http://blog.goo.ne.jp/photo/169679?fm=entry
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