てぃーんえい「じゃー」→「じゃー」なりすと(ジャーナリスト)
黄金週間中に、ひとにいちばん薦めていた映画は『スポットライト 世紀のスクープ』。
社会性と娯楽性を兼ね備えており、どちらを重んじる映画好きからも「ある一定の評価」を得られるだろうと思ったから。
オスカー受賞は伊達じゃないが、きのうのニュースで、この映画が予告編のナンバーワンにも選出されたと報じられていた。
※こちらは、日本版の予告編
ある意味で国家よりも手強そうなカトリック教会の闇を暴く、新聞記者たちの物語。
ネット社会に移行した21世紀でさえも、(アンケートによると)ネットよりも新聞を信用するひとが多いという。
18~20歳のころに新聞配達で、30歳のころに毎日新聞のデータベース作成で喰っていた自分は、ただただうれしい。
速報性ではネットに勝てっこないのに、いざというときの資料は新聞とする-その理由は様々だろうけれど、いちばん大きいのは「有料である」ということだろう。
嘘なんか、載せられない。
(東スポは、別よ笑)
自分は主に雑誌の原稿料で喰っているが、新聞記者と知り合う機会は多い。
彼ら彼女らが「なんとなく」エリート意識を持っているのは、しょうがないことだと思う。
そんなひとばかりではない、、、と断ったうえで書くが、「ふん! 三流雑誌のライターごときが」みたいな態度を取られることも「しばしば」だもの。
実際、モノカキはモノカキでも、新聞と雑誌では大きく印象が異なる。
新聞は、専門のこと以外は書かない。
雑誌は、なんでもかんでも書く。
そんなこともないのだけれど、そういう風に思われているところがあるし。
(前田あっちゃんが熱演している『毒島ゆり子のせきらら日記』。面白いが、番記者という設定だけは、??? と思っちゃうな)
映画におけるジャーナリストで最も有名なのは、おそらく『大統領の陰謀』(76)のボブ・ウッドワード(ロバート・レッドフォード)と、カール・バーンスタイン(ダスティン・ホフマン)だろう。
ニクソンを辞任に追い込んだ、スーパーヒーローである。
この精神を受け継いだのが『スポットライト』のチームだと思うが、こういう「大きなうねり」が起こるのは稀で、基本的には小さな事実を積み上げていく、ひじょうに地味な作業が毎日つづく仕事なんだ。
だから彼ら彼女らは格好いいけれど、親近感は抱けない。
そこで、『天国と地獄』(63)の記者たちを挙げておきたい。
警察発表を記事にする、主役になることはない「冴えない」記者の面々。
だが観たものはきっと、彼らの「人情」に打たれ、世の中ってこうあるべきだ! と強く思うことでしょう。
…………………………………………
戸倉警部「権藤さんはその後、常務の地位を解任され、工場担当の仕事からも外されたことをご存知ですか」
記者1「へー、ひどいもんだねぇ。世論なんか、なんとも思ってないんだな」
記者2「でもうまいなぁ、まったく。抑えた記事の穴埋めに、ナショナルシューズを叩こうっていうんでしょ」
戸倉警部「いや(苦笑)」
記者1「しょうがねぇ、盛大に叩くか!」
…………………………………………
・・・・・いやぁ、熱くなりますなぁ!!
あすのしりとりは・・・
じゃーなりす「と」→「と」きをかけるしょうじょ。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(166)』
黄金週間中に、ひとにいちばん薦めていた映画は『スポットライト 世紀のスクープ』。
社会性と娯楽性を兼ね備えており、どちらを重んじる映画好きからも「ある一定の評価」を得られるだろうと思ったから。
オスカー受賞は伊達じゃないが、きのうのニュースで、この映画が予告編のナンバーワンにも選出されたと報じられていた。
※こちらは、日本版の予告編
ある意味で国家よりも手強そうなカトリック教会の闇を暴く、新聞記者たちの物語。
ネット社会に移行した21世紀でさえも、(アンケートによると)ネットよりも新聞を信用するひとが多いという。
18~20歳のころに新聞配達で、30歳のころに毎日新聞のデータベース作成で喰っていた自分は、ただただうれしい。
速報性ではネットに勝てっこないのに、いざというときの資料は新聞とする-その理由は様々だろうけれど、いちばん大きいのは「有料である」ということだろう。
嘘なんか、載せられない。
(東スポは、別よ笑)
自分は主に雑誌の原稿料で喰っているが、新聞記者と知り合う機会は多い。
彼ら彼女らが「なんとなく」エリート意識を持っているのは、しょうがないことだと思う。
そんなひとばかりではない、、、と断ったうえで書くが、「ふん! 三流雑誌のライターごときが」みたいな態度を取られることも「しばしば」だもの。
実際、モノカキはモノカキでも、新聞と雑誌では大きく印象が異なる。
新聞は、専門のこと以外は書かない。
雑誌は、なんでもかんでも書く。
そんなこともないのだけれど、そういう風に思われているところがあるし。
(前田あっちゃんが熱演している『毒島ゆり子のせきらら日記』。面白いが、番記者という設定だけは、??? と思っちゃうな)
映画におけるジャーナリストで最も有名なのは、おそらく『大統領の陰謀』(76)のボブ・ウッドワード(ロバート・レッドフォード)と、カール・バーンスタイン(ダスティン・ホフマン)だろう。
ニクソンを辞任に追い込んだ、スーパーヒーローである。
この精神を受け継いだのが『スポットライト』のチームだと思うが、こういう「大きなうねり」が起こるのは稀で、基本的には小さな事実を積み上げていく、ひじょうに地味な作業が毎日つづく仕事なんだ。
だから彼ら彼女らは格好いいけれど、親近感は抱けない。
そこで、『天国と地獄』(63)の記者たちを挙げておきたい。
警察発表を記事にする、主役になることはない「冴えない」記者の面々。
だが観たものはきっと、彼らの「人情」に打たれ、世の中ってこうあるべきだ! と強く思うことでしょう。
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戸倉警部「権藤さんはその後、常務の地位を解任され、工場担当の仕事からも外されたことをご存知ですか」
記者1「へー、ひどいもんだねぇ。世論なんか、なんとも思ってないんだな」
記者2「でもうまいなぁ、まったく。抑えた記事の穴埋めに、ナショナルシューズを叩こうっていうんでしょ」
戸倉警部「いや(苦笑)」
記者1「しょうがねぇ、盛大に叩くか!」
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・・・・・いやぁ、熱くなりますなぁ!!
あすのしりとりは・・・
じゃーなりす「と」→「と」きをかけるしょうじょ。
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明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(166)』