Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

外国女優別キャリア10傑(59)ローラ・ダーン

2021-02-05 00:10:00 | コラム
~ローラ・ダーンのキャリア10傑~

パパは怪優ブルース・ダーン、ママは、これまた怪優ダイアン・ラッドというサラブレットなローラ・ダーン53歳、


デヴィッド・リンチのミューズとして、鬼才のイマジネーションを刺激しつづける「キテレツ」な俳優さん。

はいこれ、もちろん誉め言葉よ。

けっして美人ではない、、、かもしれないこのひと、
しかし、映画というフィルターを通すると、ゾクゾクするほど美しくてエロくて、これこそ映画の力なんだなぁ! と思わせる・・・けれど、それは結局、素材に「なんらかの魅力」があるからなわけで。

それをなかなか言語化出来ない、
うーーん、困った。

いや、だから、そういうときこそ、リンチの映画を観ろ! ってことでしょう。


(1)『ランブリング・ローズ』(91)

しかし1位は、リンチ映画じゃなかったりする。

ひとりの女性の性欲過多を真剣に描くという切り口、最近ではトリアーが挑戦しているが、これを20年以上前にやってのけているんです。


(2)『ブルーベルベット』(86)

リンチを「向こう側の神」にした歴史的傑作。

ローラが演じるサンディの笑顔がピュアであればあるほど、物語のおそろしさが際立っていくのだ。




(3)『インランド・エンパイア』(2006)

キチガイじみた悪夢のなかで、ヒロイン自身も気が触れていくという、リンチならではの世界観が180分もつづく怪作。


(4)『マリッジ・ストーリー』(2019)

Netflix発の傑作。

離婚裁判におけるプロフェッショナルな弁護士を好演し、オスカー助演女優賞受賞。

とくに2010年代の後半から彼女、急激に役の幅が広がって目を見張るものがあります。

オスカーおめでとう!!




(5)『ワイルド・アット・ハート』(90)

蛇皮のジャケットを愛する男と、全身が性感帯の女と。


リンチがパルムドールをかっさらったことで知られる、パワフルなロードムービー。


(6)『ジュラシック・パーク』(93)

サム・ニールの助手兼恋人として、恐竜に触れ、恐竜に追われる大忙しの熱演。

カオス理論のこのくだり、大好き。



(7)『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019)

名作『若草物語』を別方向から切り取り、21世紀へのアプローチを展開してみせた佳作。

ローラは、四姉妹の母親を演じている。


(8)『ツイン・ピークス』(2017)

リンチが25年ぶりに撮った人気シリーズで、出るとは予想されていなかった「秘書ダイアン」役で登場。

ボブヘアが最高に格好よかった。



(9)『ザ・マスター』(2012)

PTAアンダーソンの傑作で助演、
どんなジャンルでも名演技を披露してくれるが、やっぱり、リンチやPTA作品での彼女を見たい。


(10)『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)

少女だったころのレイア姫と友情を築いていた、ホルド提督を演じる。

こういう衣装は、ちょっと、ヒトを超越していた存在じゃないと似合わないのよね。
ローラのほかには、ケイト・ブランシェットとか、ティルダ・スウィントンが適役かな。

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明日のコラムは・・・

『I Am a Hero』
コメント
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