Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(366)

2021-02-25 00:15:01 | コラム
りりーふらん「きー」→「きー」ふぁーさざーらんど(キーファー・サザーランド)

名優の息子、昔ヤンチャで、いまヒーロー。

・・・ってな感じで、キーファーのキャリアってほんとうに映画的で面白い。

54歳、
父親のドナルド85歳は、出てくるだけで画面が締まるコワモテであり、善人悪人どっちも出来るけど、たとえ善人だったとしてもワケアリなんじゃ? みたいな雰囲気をまとっていて素敵。


キーファーは10代後半で俳優デビューを飾り、『スタンド・バイ・ミー』(86)のヤンキーで注目を浴びるようになる。

ガキ相手にマジになんなよ! とは思うけど、このヤンチャな感じこそキーファーの魅力だったはずで。


青春ドラマに吸血鬼要素を加えた佳作『ロストボーイ』(87)も、新感覚西部劇『ヤングガン』(88)も、生と死の境界線に挑もうとする『フラットライナーズ』(90)も、
「みんなが思っているキーファー像」を演じてくれている。

だから意外だったのが、92年の『ツイン・ピークス』映画版におけるFBIの役。

FBIってだけでもエリートなのに、さらに上品っていう。


さすがリンチ、
ただ96年の『評決のとき』におけるKKKかぶれみたいなキャラクターを演じているのに触れると、たぶん監督さんもキーファーに「そういうもの」を求めているのだろうなと。

だが、しかーーーし!
異変が起こったのは2001年のこと。

1時間の時間経過を1話ずつ丸ごと見せ、24時間の物語を紡ぐ構成がウケたテレビシリーズ『24 ―TWENTY FOUR―』でジャック・バウアー捜査官を熱演、
ヤンチャ感が抜けない中年像が完全に消えて「スーパーヒーロー」の仲間入りを果たす。



ん?

全部観たのかって?

ちゃんと観たのはセカンドシーズンまでかな、
あとはCSとかでやっていれば「ながら観」はする、実際ちゃんと観ていれば面白いのでしょう、ただやっぱり超人化し過ぎるとね、興味はなくなっていくのだった。

とはいえ、キーファーは適役だったと思う。

ん?

噴飯ものとされている日本版?


いちども観たことないなぁ。

でもあれは、ネタでやっているのでしょう、たぶん。

そこまで本気で怒らなくていいと思うけど。。。


次回のしりとりは・・・
きーふぁーさざーらん「ど」→「ど」なるどとらんぷ。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『グラミーもオスカーも』
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする