Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

令和版・海外俳優列伝(163)ソン・ガンホ

2024-09-21 00:10:00 | コラム
67年1月17日生まれ・57歳。
韓国出身。

本シリーズは通常3~4人を取り上げることを繰り返していくロンド形式で展開していくわけですが、
今回はシリーズ8割を占める「アメリカ出身者」が登場せず、

アイルランド→スウェーデン、そして大韓民国、、、とつづく珍しい流れとなりました。

本日の主役ソン・ガンホさんをヒトコトで表現するならば、ザ・顔面力!
小林旭や梅宮辰夫に通ずるというか。

そして韓国映画をひとに薦める場合、とりあえずこのひとが出ている作品を挙げておけばまちがいない!!という^^


※大好き!! 代表作のひとつでしょう。



<経歴>

韓国表記は「송 강호」。

慶尚大学校放送芸能科(釜山)中退。
卒業出来なかったのは入隊したため。

除隊後、舞台からそのキャリアをスタートさせる。

映画俳優デビュー作は、96年の『豚が井戸に落ちた日』。

『グリーン・フィッシュ』(97)や『クワイエット・ファミリー』(98)を経た99年―『シュリ』が世界中で大ヒットを記録、この映画でガンホさんを覚えたひとも多いことでしょう。
自分もそうです。

しかし思うのは・・・
北との複雑な関係、それによって生じた悲劇は、現実的には文字どおり悲劇にはちがいないのですが、
この背景が映画によって活かされたとき、
それはまぁ北と韓国の歴史以外にもいえることだけれど、それがあったから生まれたものなのだ、映画から受けたカタルシスはどうしたものだろう・・・残酷だよなぁ!!と。



さて、この映画で波に乗ったガンホさんは・・・

『反則王』(2000)、
やはり北との関係を描いた大傑作『JSA』(2000)、


『復讐者に憐れみを』(2002)、
ポン・ジュノの、現時点における最高傑作だと思うサスペンス『殺人の追憶』(2003)、

『大統領の理髪師』(2004)、


『南極日誌』(2005)、

再びポン・ジュノと組んだ怪獣映画『グエムル―漢江の怪物―』(2006)、


『シークレット・サンシャイン』(2007)、『グッド・バッド・ウィアード』(2008)、『渇き』(2009)・・・と、ほぼ毎年のように話題作に出演する人気者となりました。

快進撃はそのままつづき、
『凍える牙』(2012)、『スノーピアサー』(2013)、『弁護人』(2013)、『密偵』(2016)、

光州事件を背景とした佳作『タクシー運転手 約束は海を越えて』(2017)、


『麻薬王』(2018)、

そしてオスカーをかっさらった『パラサイト 半地下の家族』(2019)では狡賢い父親を好演、


『王の願い ハングルの始まり』(2019)、『非常宣言』(2021)、
最新作は、是枝裕和の演出にもばっちりハマった『ベイビー・ブローカー』(2022)、、、といった具合に、その勢いは留まることを知りません。


監督、観客からの信頼度という意味では、全世界の俳優のなかでもトップクラスといっていいでしょう^^


次回の俳優列伝は、ダスティン・ホフマンさんから。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『異次元、ニュータイプ、頭がついていかん(^^;)(^^;)』
コメント (4)
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