maruの下手の横好き写真とつぶやき
写真を撮ったり、音楽(クラシック・ロック)をよく聴き、読書は古典(主に哲学中心)がメインです。全体主義社会の動きに警戒。
 



TPP交渉 訪米前の決定見送り
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012042002000092.html


これ自体は結構な事です。
ただ、あきらめた訳じゃなく、見送りという事ですが、
海外からは、早くしろと言われているようで・・・
日本めがけて輸入したい国は多々ある訳で、
今から日本が何を輸出すんの?ってのが、どうにもね・・・
アメリカ以外は小粒のマーケットしかないし、
大きなアメリカのマーケットは冷え冷え。それどころか、輸出を頑張ると明言しているアメリカに、
輸出攻勢なんか無理。


TPP参加「一刻も早く」=推進派国民会議
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2012042000919


なのに、推進派って何を考えているのか分かりません。

え、国民会議???

都合の良い人を集めて国民という言葉を使う・・・国民も舐められたものです。

この国民と称するメンバーの代表世話人・・・
4人いますが、3人が東大の教授です。

東大といえば、今や御用学者であるという常識。
原発でこりてませんね。あれだけメルトダウンしてません。するはずがない。
海外の報道は大げさだ。
全て嘘じゃないですかね。いまは何処に潜んでいるのやら。
東大はもはや御用学者の穴です。

こういう会議の常套手段で、必ず体制の流に即した側が多数を占めるようになってます。
推進しましょうと決めて、政治家に具申する訳ですが・・・
ま、アリバイ作りです。話し合いで決めましたという。いつまでこの手を使うのか・・・


企業は、自分たちに利益があると思うとこが頑張って推進推進と・・・
この前もローソンの代表が語っている記事があったなあ・・・
震災後は仮店舗を作って、一刻も早く物資を供給するのが役目なんて、
正義感もって語っていたけど、TPP推進したら、逆効果としか思えない。

とにかく、推進したい人は、早くやれとか、海外に打って出ろのイケイケコールばっかり。
だいたい、戦争でも最初は攻勢論がもてはやされるが、最後はダメになるものです。

ところで、「小商いのすすめ」という本を読みました。

小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ
平川 克美
ミシマ社



ビジネス書という感じですが、もはや哲学というか、
思想的な話が多い本です。それゆえ、今必要なんじゃないかと思う事が多かった。
まあ、成長ありきのグローバル経済の反対方向を向いた内容です。

所得倍増計画について語られていましたが、
これ、単に所得を増やしましょうというものではなかったんですね。著者も驚いたみたいですが、私も驚いた。

この目的は、雇用の増大による完全雇用をはかり、国民の生活水準を大幅に引き上げる事でなければならない、
というモノだそうで・・・イメージと違いました。格差を縮小することが目標です。今と真逆。

格差を無くす事を念頭に置いた計画だったのと、これを考えた人は、その後アメリカでレーガンが行った
市場開放政策を批判していたそうです。つまり、いまの市場原理主義とか、自由経済の走りです。
で、その後アメリカがどうなった?
今、全米各地では、OCCUPY運動がまだ盛んですよ。テレビに取り上げられなくても、
まだすごいです。終わってない。日本以上に自己責任論の国ですら、勝ち組に向かって「ふざける」なと言う。
つまり、真っ当に商売して儲ける経済じゃなくなってしまったという事でしょう。
(これについては、また触れたい・・・そのうち暴動になるんじゃと思っている)

未だにテレビに出てくる竹中某とかいう、言葉の軽い経済学者とは大違い。
自殺率が日本で高いままなのは、あなたのせいかもしれないんですけど・・・

この竹中某には、思想が欠けているように思えます。
流行りの耳触りの良い言葉を発するから、引き込まれる人もいると思うけど、
地に足が付いてないとしか思えません。
もう、構造改革とか、市場に任せれば上手くいくとか、市場が決めるとか、
やめましょう。(ダメな会社組織では、業績が悪化すると組織改革をやりたがる傾向があるそうです)
成長分野をさらに成長させ、経済を引っ張ってもらう論は、ダメじゃないですか。
海外に打って出るのは結構ですが、雇用も生まず、会社だけが成長すればいい・・・のは最後に行き詰る。
都心のコンビニのバイトは殆どが中華。
欧州みたいに、国内に失業者があふれているのに移民を増やすみたいな、おかしな事に日本もなりつつある。

と、話が横にそれておかしな事になりつつあるので、もう寝よう。
本ではもっと興味深い指摘があり、引き込まれました。思想を日本人も身に着ける必要がありそうです。

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