僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

ピグマ…ある日

2006年08月11日 | 何でも掲示板
「原因を探ってみましょう。この問題のここで指示を聞き逃しています」
「ああなるほど、だからできなかったのですね」

と、お母様がそこまで言った時突然

「まちがってないもん!」

子どもが大きな声を張り上げました。
私は少し驚いて子どもを見ました。とても不満そうにふくれています。間違って悔しいと思うことは良いことなので、にっこり微笑みを返しました。けれどその時のお母様の反応にはとても驚きました。

「そうね、間違ってないわよね、大丈夫よ間違ってないから」

お母様がそう言うと子どもは機嫌を直し、何事もなかったかのようにドリルに向かいます。しばらく説明を続け、全体の得点チャートを見ながらバランスが崩れていることを指摘しました。お母様は

「そうですね、このバランスが確かに悪いですね」
それを聞いていたのか、子どもが

「わるくないもん!」

と再びふくれっ面を向け、広げてある答案を奪い取る勢いです。お母様は慌てて答案を押さえ

「うんそうそう、悪くないよね~」
と言い聞かせます。

私はそれを見て少し、いや沢山、呆れてしまい説明を止めることにしました。
いつもそんな対応なのでしょうか。ほめることはとても素敵なことですが、間違っていることまで知らない振りをしてご機嫌を取るのは変です。子どもがそれで向上心を持つとはとても思えません。   つづく
コメント
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