「「だからオレはいつも言ってるんだ、常在菌のことをさ」
「ジョウザイキン?」
「皮膚にも腸の中にもいるんだよそうゆうのが」
「何だそれ、ばい菌か?」
「だから言ってるだろ、ばい菌じゃなくてイイ細菌!」
「細菌がいつもくっついてるってことだっけ」
「そ、この前も言ったろ?」
「聞いたような気もするけど、イイばい菌と悪いばい菌がいるって」
「だからさ、ばい菌じゃなくて、細菌だって」
「よくさ、善玉菌とか悪玉菌とかヨーグルトで言ってる奴だっけ」
「そうそう、それが皮膚にもいっぱいいるわけさ」
「そんな気持ち悪い話を女の子にしちゃうわけ」
「だってホントのことなんだから」
「あーあ」
慎一は不満げに口をとがらし、ゲソをしゃぶった。
「お前の話を面白いと思って聞くの、オレぐらいだと思うよ」
「いいよもう、辰雄は何飲んでるの?」
「『田むら』だよ」
「なんだそれ?」
「最近オレの中でこれが一番、ちょっと飲んでみ」
辰雄は備前の湯飲みで出された冷酒を慎一に差しだした。
「んー、えー?すごいなこれ」
「だろ!?」
「ジョウザイキン?」
「皮膚にも腸の中にもいるんだよそうゆうのが」
「何だそれ、ばい菌か?」
「だから言ってるだろ、ばい菌じゃなくてイイ細菌!」
「細菌がいつもくっついてるってことだっけ」
「そ、この前も言ったろ?」
「聞いたような気もするけど、イイばい菌と悪いばい菌がいるって」
「だからさ、ばい菌じゃなくて、細菌だって」
「よくさ、善玉菌とか悪玉菌とかヨーグルトで言ってる奴だっけ」
「そうそう、それが皮膚にもいっぱいいるわけさ」
「そんな気持ち悪い話を女の子にしちゃうわけ」
「だってホントのことなんだから」
「あーあ」
慎一は不満げに口をとがらし、ゲソをしゃぶった。
「お前の話を面白いと思って聞くの、オレぐらいだと思うよ」
「いいよもう、辰雄は何飲んでるの?」
「『田むら』だよ」
「なんだそれ?」
「最近オレの中でこれが一番、ちょっと飲んでみ」
辰雄は備前の湯飲みで出された冷酒を慎一に差しだした。
「んー、えー?すごいなこれ」
「だろ!?」