「なぁ辰雄、オレもう川越にゃ行けねぇよ」
地ビールを前にして慎一は話し出した。
「これ本当にうまいビールなんだけどさ、飲む度に思い出しちゃうんだ」
「苦い思い出ってヤツか?」
「あぁ、ほろ苦い」
「まーたやっちゃったって話?お前なぁ」
「いやぁそうじゃない、女じゃない、乳酸菌でもない」
「いいけどさ、聞いてやろうじゃないの、それ」
「最近やっとドキドキしなくなったんだけどさ」
「お前はすーぐドキドキしちゃうからなぁ、そのくせ何でも言っちゃうんだ」
「だから、その話じゃないって」
「うんうん、いいよ」
「半年くらい前なんだけどさ、休みの日にちっちゃなカフェに入ってブランチしたんだよ。手作りソーセージってのが気に入ってさ、狭い階段上がった2階なんだけどさ、テーブルが5つくらいしかない小さなカフェでさ、オリジナルのランチもやってたんだ。
メニュー見てさ頼んだランチが来たら本当にうまそうなソーセージが乗っててさ、それ見たら、ビールも飲みたくなっちゃってさ、やっぱソーセージにはビールだろ、地ビールもあったし。
うまかったよ、今度一緒に行くか?」
「もう行けないってさっき言ったじゃん」
「あっそうそう、もう行けないんだった」
「大丈夫?自分の言ってること分かんなくなったらもう飲まない方がいいよぅ」
「わりぃわりぃ、お前が一緒なら行けるかも」
「いいけどさ、そんでどうなったの?」
地ビールを前にして慎一は話し出した。
「これ本当にうまいビールなんだけどさ、飲む度に思い出しちゃうんだ」
「苦い思い出ってヤツか?」
「あぁ、ほろ苦い」
「まーたやっちゃったって話?お前なぁ」
「いやぁそうじゃない、女じゃない、乳酸菌でもない」
「いいけどさ、聞いてやろうじゃないの、それ」
「最近やっとドキドキしなくなったんだけどさ」
「お前はすーぐドキドキしちゃうからなぁ、そのくせ何でも言っちゃうんだ」
「だから、その話じゃないって」
「うんうん、いいよ」
「半年くらい前なんだけどさ、休みの日にちっちゃなカフェに入ってブランチしたんだよ。手作りソーセージってのが気に入ってさ、狭い階段上がった2階なんだけどさ、テーブルが5つくらいしかない小さなカフェでさ、オリジナルのランチもやってたんだ。
メニュー見てさ頼んだランチが来たら本当にうまそうなソーセージが乗っててさ、それ見たら、ビールも飲みたくなっちゃってさ、やっぱソーセージにはビールだろ、地ビールもあったし。
うまかったよ、今度一緒に行くか?」
「もう行けないってさっき言ったじゃん」
「あっそうそう、もう行けないんだった」
「大丈夫?自分の言ってること分かんなくなったらもう飲まない方がいいよぅ」
「わりぃわりぃ、お前が一緒なら行けるかも」
「いいけどさ、そんでどうなったの?」