僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

心配な男…⑥ カフェ

2009年09月07日 | ケータイ小説「パトスと…」
「調子こいてもう1本頼んじゃってさ、だってこれ330㍉しかないんだぜ、普通の缶ビールより少ないんだ」
「量飲みたいんだったら普通のジョッキ生の方がよくね」

「いや、いっぱい飲みたかったんじゃないんだよ。ソーセージがうまいから」
「ま、理由は後からどうにでもなるわな」


「今日はいいや、自分にご褒美だって決めてさ、デザートまで頼もうと思ったのさ」
「何のご褒美なんだよ、何かいいことやったのか?」

「そこだよ」
「なんだよ」

「それそれ」
「だから、それって何だよ」


「ご褒美貰うようなこと何もないって気付いたんだ」


「やっぱりな」
「悪かったな、そんでも毎日頑張って仕事とかしてるんだから」

「それ、フツーだろ」
「いいじゃんフツーでも、たまにはご褒美貰ったってさ」

「誰もくれないしな」
「お前くれるか?」
「まぁやらないな」
「だろ」

「いいことやったらやってもいいよ」
「よーし」

「力入れなくっていいから、それで、それからぁ、気付いてどうしたの?」













コメント
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