中学ではバレーボールをやりチームはかなり強かった。
地元では有名でスポーツの代表のようなイメージなのか
近所のおばさん達も、へぇー辰雄君バレー部なの?すごいねぇ
うちの等なんか卓球部だもの、根性無いわよねぇ
と、本気で褒め称えられる時もあったくらいだ。
そんな時は正直に言うと少しは嬉しい気持ちもあったのだが、
暴力と恫喝で指導する監督のやり方に辟易していた辰雄は
ただ苦笑いをして過ごした。
高校の弓道部は地味な存在で、
県大会常連の剣道部が使う体育館の裏にすのこを並べて
ひっそりと活動していた。
あんまりカッコ良くないかも、
そう思い始めた辰雄を引き戻したのはやはりあの音だった。
もちろん専用の道場など無く、露天で、
ブロックで囲まれた「あずち」にトタンの屋根がかかっているだけだった。
それでも的を射貫くパスッパスッという音は
武道館の飯塚さんと同じで、
辰雄を充分にわくわくさせるのだった。
やっぱカッケーな!
地元では有名でスポーツの代表のようなイメージなのか
近所のおばさん達も、へぇー辰雄君バレー部なの?すごいねぇ
うちの等なんか卓球部だもの、根性無いわよねぇ
と、本気で褒め称えられる時もあったくらいだ。
そんな時は正直に言うと少しは嬉しい気持ちもあったのだが、
暴力と恫喝で指導する監督のやり方に辟易していた辰雄は
ただ苦笑いをして過ごした。
高校の弓道部は地味な存在で、
県大会常連の剣道部が使う体育館の裏にすのこを並べて
ひっそりと活動していた。
あんまりカッコ良くないかも、
そう思い始めた辰雄を引き戻したのはやはりあの音だった。
もちろん専用の道場など無く、露天で、
ブロックで囲まれた「あずち」にトタンの屋根がかかっているだけだった。
それでも的を射貫くパスッパスッという音は
武道館の飯塚さんと同じで、
辰雄を充分にわくわくさせるのだった。
やっぱカッケーな!