僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

ちょっと待って

2007年06月05日 | 何でも掲示板
この森に入ってはダメ

戻ってこられなくなるわ

いけない、いけない、ダメだって





どうしても行くなら…






入場料がいるわよ
大人400円なの、よろしく!

コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幸せは

2007年06月04日 | その辺の木や花です
きっとこの中にある


一枚くらいきっとある


必ずあるからね


頑張ってね






2枚見つけたら…


1枚ちょうだい
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オムレツ…③

2007年06月04日 | SF小説ハートマン
「宇宙(ひろし)、次はトマトつぶすわよ。得意のスリコギでお願いね。」
「えー、ごますりじゃないの?」
「オムレツにかけるソースになるのよ。急いで!」

いつもは優しいママが今日はとっても厳しい。

「できた?そしたらケチャップ入れてちょっと味見してみてね。」
ママはフライパンでオムレツを返しながら僕に指示を出す。
「ケチャップはチューブのじゃなくてビンの方よ、そこにあるでしょう。そうハインツのね。」

それから僕は休む間もなくレモンを切ったり、フランスパンにガーリックバターを塗ったりした。

「さぁできた。宇宙も仕事がどんどん早くできるようになったわね。オムレツが冷めないうちに食べよ。」
「ママ、おいしいよ。ママが作ったのは中がとろとろだね。」
「宇宙のも美味しいわよ、ちゃんと形もできてるしね。」
「固まっちゃってるでしょう。」
「そう、少しね。何度か挑戦すればきっともっと早くできるようになるわ。鉄人宇宙、頑張って。」

「明日もつくっていい?」
「いいわよ。明日はパパもいるから3個作るのよ。星見ちゃんもお呼びしようかしら。」
「やだよ。もうちょっと上手になったらいいけど。」
「それじゃぁ明日から毎日オムレツ特訓ね。」
「僕はいいけど、それじゃあ飽きちゃうでしょう。」
「大丈夫よ、オムレツはいろいろあるの。今日はタマネギでシンプルなのを作ったけど、宇宙が大好きなマッシュルームでもいいし、パパが好きなゴーヤでもいいのよ。」

「チーズはどうかなぁ。」
「さぁすが宇宙、きっと美味しいと思うよ。お料理はね工夫が大事なの。チーズだったら上にかけるケチャップソースにちょっと塩味を効かせてみるとかね。」
「今日のもいつものケチャップよりおいしかった!」
「そうでしょう、ひと味違うわよね。」
「宇宙がチーズのオムレツを作る時までにママはソースのこと考えとくね。セロリなんか使ってみようかな。宇宙はセロリも嫌いじゃないものね。」
コメント (15)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オムレツ…②

2007年06月02日 | SF小説ハートマン
「失敗したらスクランブルにしちゃえばいいからね。」

卵を入れてかき回す。これはスクランブルと一緒だ。
まだ固まらないうちにフライパンの向こう側に寄せる。


「さぁ宇宙(ひろし)、今よ。」

そう言うとママは僕にフライパンを持たせた。
家にある中で一番小さいフライパンだけど、片手で持つと結構重い。

「頑張って頑張って!」

トントントントン叩く。ママも一緒にやってくれる。

「わぁーすごいすごい!」

卵が少しずつ回ってくる。不思議、面白い。
いつの間にかオムレツの形になっている。

「よーし、大成功みたいよ。宇宙、お皿取って」

僕がお皿を渡すと、ママはきれいにボート型になった卵をその真ん中に乗せた。

「はい、一丁上がり。もう一つ作るから、宇宙は冷蔵庫からサラダを出してお皿に飾りなさい。」

ママはといた卵に玉ねぎをパラパラと入れて味付けをしている。
僕はまだ水中メガネをしたままサラダのトマトをつまみ食いしている。



高原大学附属小学校の試験に合格してから、もうずいぶん経った。

熱が下がってから幼児教室の吉田先生に1回だけ会いに行ったけど、もうお勉強はしていない。
その代わりこうしてママとお料理をする時間が増えた。
僕はママと一緒で嬉しいけど、もっと吉田先生とお勉強もしたいと思っている。
コメント (15)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オムレツ

2007年06月01日 | SF小説ハートマン
「大丈夫、さっき冷凍庫にちょっとだけ入れといたから、たぶんしみないわよ、」
「えーっ本当?でも心配だからメガネするよ。」
「うふ、いいわよ。スイミングの後洗ったから、まだハンガーに干してあるわ。」

「普通に細く切ってからそれをまた細かくするのよ。」
「うん、みじんぎりでしょ?」
「あら知ってるんだ、さすが宇宙ね。なるべく小さくお願いね。」
「まかせてよ。」

ママは大丈夫って言ったけどやっぱりちょっと目がしょぼしょぼになってきた。
ママにそう言うと、包丁は良く切れるはずだから後はスピードだって教えてくれた。

「でも急いで切らなくていいわよ。あわてると危ないから。」

う~ん、鉄人の宇宙君としてはもっと早く切れるようになりたい。

「さぁ、塩とコショウしたら焼くわよ。準備はいい?」
「お皿もここに置いたよ。」

「いいわ、じゃぁちょっと練習ね。フライパン重いから一緒にやろうね。オムレツは時間とトントンが勝負なのよ。」
「トントンって何?」

ママはフライパンにたたんだふきんを乗せて手元をトントンとリズミカルに叩いた。

「わぁママすごい、ふきんが回ってきた。」
「最初はちょっと難しいと思うけど、宇宙ならきっとできるようになるよ。どう、やってみる?」

「うん、やりたい!」
コメント (15)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする