僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

幸せは

2007年06月04日 | その辺の木や花です
きっとこの中にある


一枚くらいきっとある


必ずあるからね


頑張ってね






2枚見つけたら…


1枚ちょうだい
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オムレツ…③

2007年06月04日 | SF小説ハートマン
「宇宙(ひろし)、次はトマトつぶすわよ。得意のスリコギでお願いね。」
「えー、ごますりじゃないの?」
「オムレツにかけるソースになるのよ。急いで!」

いつもは優しいママが今日はとっても厳しい。

「できた?そしたらケチャップ入れてちょっと味見してみてね。」
ママはフライパンでオムレツを返しながら僕に指示を出す。
「ケチャップはチューブのじゃなくてビンの方よ、そこにあるでしょう。そうハインツのね。」

それから僕は休む間もなくレモンを切ったり、フランスパンにガーリックバターを塗ったりした。

「さぁできた。宇宙も仕事がどんどん早くできるようになったわね。オムレツが冷めないうちに食べよ。」
「ママ、おいしいよ。ママが作ったのは中がとろとろだね。」
「宇宙のも美味しいわよ、ちゃんと形もできてるしね。」
「固まっちゃってるでしょう。」
「そう、少しね。何度か挑戦すればきっともっと早くできるようになるわ。鉄人宇宙、頑張って。」

「明日もつくっていい?」
「いいわよ。明日はパパもいるから3個作るのよ。星見ちゃんもお呼びしようかしら。」
「やだよ。もうちょっと上手になったらいいけど。」
「それじゃぁ明日から毎日オムレツ特訓ね。」
「僕はいいけど、それじゃあ飽きちゃうでしょう。」
「大丈夫よ、オムレツはいろいろあるの。今日はタマネギでシンプルなのを作ったけど、宇宙が大好きなマッシュルームでもいいし、パパが好きなゴーヤでもいいのよ。」

「チーズはどうかなぁ。」
「さぁすが宇宙、きっと美味しいと思うよ。お料理はね工夫が大事なの。チーズだったら上にかけるケチャップソースにちょっと塩味を効かせてみるとかね。」
「今日のもいつものケチャップよりおいしかった!」
「そうでしょう、ひと味違うわよね。」
「宇宙がチーズのオムレツを作る時までにママはソースのこと考えとくね。セロリなんか使ってみようかな。宇宙はセロリも嫌いじゃないものね。」
コメント (15)
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