リョウの近況

筆不精のリョウが親・子・兄弟・親戚・友人・知人・幼なじみ達と彼らの友人達にお届けする究極のエコ便りです。

ダッカのテロ

2016-07-06 12:14:18 | NZにて
ハロー!

バングラデシュの首都ダッカで今月1日(金)夜9時過ぎ(現地時間)日本人を巻き込んだテロがあり7人の日本人が尊い命を落とされました。
ご遺族の方々には心よりお悔やみ申し上げます。
また救出された1名の方も命に別状はないとは言え心にははかり知れない傷を負われたことと思います。
お見舞い申し上げますと共に1日も早くお元気になられますようお祈りいたします。

数年前にもアルジェリアで日本人がテロに巻き込まれた事件がありましたね。あの時も10人(?)の日本人が命を落とされました。残念でなりません。

ご記憶にある方もいらっしゃると思いますが1970年代初め日本赤軍のメンバー3人がイスラエルのテルアビブ空港で無差別に銃を乱射し30人近い民間人を殺害した事件がありました。
アラブ人が敵対するイスラエルでの銃乱射だったので彼らはアラブ人に英雄扱いされました。(3人の内1人は射殺されもう1人は自爆死)
もう1人は逮捕されイスラエルで裁判を受け終身刑となりました。
しかしその十数年後イスラエルとパレスチナとの捕虜交換で釈放されレバノンに政治亡命したと聞いています。彼はイスラム教徒になり皆から尊敬されているそうです。

この事件はアラブとイスラエルの間の問題なのに、全く関係のない日本人が無差別に多くの民間人を殺害したとして世界中に大きな衝撃を与えた事件でした。
もともとコーランには自殺は罪になるということが書かれていたそうですがこの3人の日本人が犯した事件から一部のイスラム過激派では自爆はジハード(聖戦)だとも解釈されるようになったと聞きました。
そこには第2次世界大戦での特攻隊のことも絡んでいるとのことです。

その頃のイスラムの多くの人は日本人に対して悪い感情は持っていなかったようです。偶然日本人を誘拐した犯人が後で彼が日本人だと知りとても驚き大事に扱われ6週間後に無事解放されるという事件がありました。犯人たちにはとても大事に扱かわれたそうです。

私は以前アラブの国テュニジアに住んでいたことがあります。
ラマダン(断食をする月)はイスラムの人たちは基本的に(一部例外もあり)日の出から日没までは飲食はできません。つばを飲み込んでもいけないそうです。
日没と共に一晩中飲んだり食べたりします。お酒はもともとダメですがこのラマダンの時はタバコもダメです。禁煙しなければいけません。
ラマダン中は日が暮れると一時間くらいはシーンと静まりかえった時が流れます。(食事中のため?)
その後は大勢の人が外に出歩いて騒がしく、言葉もわからないので怖いくらいでした。みんなかなりテンションが上がっているのでイスラムではない人は外に出かけるのは危険と感じていました。

当時のテュニジアは比較的治安は良かったのですが時々イスラム原理主義の人たちとそれを取り締まる政府機関とで打ち合いをすることはありましたが庶民を巻き込むことはありませんでした。

今のように日本政府から外出は控えるようになどのお知らせはなかったと思いますがラマダン中は身をもって危険を感じていたので夜は外出はしませんでした。
特に夏の時期のラマダンは昼間の時間が長いので彼らは皆大変そうです。(イスラムの国は太陰暦を使っているので1カ月は28日計算。1年は13カ月で毎年11日づつ日にちがずれていきます)

湾岸戦争の時、もし家に突然過激派の人たちが押し入ってきた時はアラビア語は分からないけれどコーランの一節「アッラー アクバル(神は偉大なり)」と言うことにしようなどと冗談とも本気ともなく話していたこともありました。

今回の事件でその時のことを思い出しました。
私の周りにいたイスラムの人たちは皆良い人たちばかりでした。