
ハレの日なのにあいにくの雨になってしまった~

。しかも寒い。冬の兆しを肌で感じつつ新橋演舞場に着きました。なんと、観光バスの団体さん多数で開場時間になるとエントランスは大混雑。下ろしたてのブーツを思いっきり踏まれ、「イターッ

」とデカい声出てしまい、踏んだおばさまに恐縮されたです
これから、予約していた『花形歌舞伎』夜の部(開演16:00~20:50終演予定)を鑑賞します。
新橋演舞場はエスカレーターがあるから楽~
▼本日のお席。2階席1列目26番、舞台真正面。
お芝居全体が見渡せます。
カメラ、ズームしてません。花道もこのぐらいよく見えます。
双眼鏡はなくても大丈夫

ですが、役者さんの顔をよく観たいときに使いました。
▼日産自動車プレゼンツ・幕の向こうは『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』の世界
通しで鑑賞できるのは珍しい。話の筋がわかりやすかったです。んが、何しろ上演時間が長い(全五幕・正味上演時間:3時間30分。この間、幕間25分を2回)。長らく照明を落とす場面が多く、幕間でお弁当(割り箸が不良品で苦労した

。ツイてない

)や最中アイス(おいし

)を食べてお腹が満足すると、終盤は気持よ~く


。
…ちゃんと見せ場はチェックしました。「足利家床下の場」…「荒獅子男之助」の獅童ちゃん、声が枯れ気味でちょっと残念でしたが、存在感のある派手なお役が彼にぴったりだと思いました。海老蔵さんの仁木弾正もお似合いで見目麗しい。スッポンから登場後、花道で「面明り(つらあかり)」が映し出す妖しい影とほのかな蝋燭の香りにいっきに眠気も醒めました
▼女武道ともいわれる「政岡(まさおか)」役は菊之助さん。
可憐(適切な表現ではないかもしれない)。
対照的に憎憎しさがよく出ていたのが、「八汐(やしお)」役の愛之助さん。またまた「えっ

仁左衛門さんの子供じゃないのぉ

」というおばさまの声を耳にしました(「松嶋屋」だし、たしかに面ざしがよく似てるけど、秀太郎さんの養子)。「八汐」はふだん“立ち役”の役者が演じることになっている、っていうの勉強

。「足利家御殿の場」…なんか、昔って邪魔な人はみんな毒殺

しちゃうとです。
▼『伽羅先代萩』の後、10分間の幕間。資生堂らしい素敵な幕が綺麗…

▼愛ちゃんと獅童ちゃんの舞踊『龍虎』(上演時間20分)観ました。
筋書で獅童ちゃん自身も述べているように「珍しい踊り」でした。配役は龍=獅童ちゃん&虎=愛ちゃんという勝手なイメージの逆。獅童ちゃんが身につけると、かつらのフサフサがお洒落に見え、踊っているときの足もかわいく思えました

。この衣装で引き抜きを2回もするのはみごとなことなのだそうです。それから最大の謎は…最後に客席に向かって2人並んで、正座したまま下を向いているわずかの間に、派手な隈取をどうやって綺麗に落としたのか

。マジカル~

。もう1回観てチェックしたいな。…幕切れの2人はこのポスターのように美しい顔をしてたたずんでいました。『龍虎』の踊りのごとく、これからも大車輪のご活躍を祈ります
お正月以来ひさびさの歌舞伎…観るのもけっこう体力入るなぁ。出待ちしようかな

という頭も若干あったけど、気力&体力ともに保たなかったです。しかも、雨のせいもあってか、終演後の楽屋口付近には誰もいませんでした。帰途追い抜かれた後部座席黒窓の車…誰か(役者さん)乗ってたかも

『花形歌舞伎』の詳細はコチラ(「歌舞伎美人」(歌舞伎公式ウェブサイト)」公演情報
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/2008/11/post_12.html