冒頭の写真をご覧になってすぐにわかることは文字の大きさが極端に違うってことだと思いますが、大きな文字は本としての大きさは通常のハードカバー、小さな文字はこれも普通の文庫本です。大きな文字の方は弱視などの視力に障害が有る方向けの本だと思います。発行は埼玉福祉会ってところで、通常だと1冊に収まるのが上下2冊になっていて、価格がいずれも3100円プラス税、いろんなものが値上がりして生活を直撃してますが、この本を買ったら諭吉さんが7割がたおさらばってこと、お金に余裕が有って本が好きな方なら何とも思わないのかもしれませんが、年金生活の私にとっては無視できない価格です。何が言いたいかと言うと、多くの視力に障害はあっても本が好きな人が気安く変えない価格って、こんなところにも弱者を置き去りにする日本社会のひずみが有るのじゃないだろうか?って感じたこと。
この本に触れたきっかけは大好きな作家の作品を図書館で借りて片っ端から読んでいて、この作品も予約して借りた中の一冊、窓口で受け取るときにスタッフから「大きな文字ですけどいいですか?」って聞かれ、読めればいいのだからって気にせずかまわないからって返事をして借り、開けてビックリって言うのが正直な感想、何度も書いているように無駄に視力だけは良い私、老眼用の眼鏡さえ使えば通常の文庫本で何ら支障は無いのですが、この大きな文字の本も好きな作家の作品ってことで、読んでいる間はその内容に引き込まれて特に違和感を感じることも無く読み終えました。
図書館で借りて読んでいるのだから本の価格なんて関係無いのですが、税金の使い方としてこういった何らかの障害が有る方向けの本を入手しやすい価格にできるような政策ってのも必要じゃないかなって思い書かせてもらいました。 *著作権の問題も有るかと思いますので、大きい方は埼玉福祉会発行の今野敏作「確証」、小さい方はハルキ文庫の数多久遠柵「航空自衛隊副官玲於奈3」です。
世界では先日も書いたように各地で紛争レベルを超えてしまった争いが繰り返され、救急車にまでミサイル攻撃って・・・情報戦の一環で実際に適正力が乗っていた可能性も否定できないし、本当に重症患者が乗っていたって可能性も否定できない、となればやはり国際的な賛同を得るには攻撃してはいけないってことになっている場所や物に対する攻撃ってのは、やってはいけないことだと私は思います。少なくともそういった危険にさらされず暮らせることに感謝です。