海の日の祭日7月18日は、文月のいちねん会でした。
久しぶりの着物の外出です。
夏に着物を着る・・・
心身が引き締まる思いがして嫌いではありませんが、それなりの気合がいります。
テレビ「「女ひとり70歳の茶事行脚」」(再放送のビデオ)を見て、半澤鶴子さんのシックな着物姿にうっとり!
「何を着て行こうかしら?」 と久しぶりに心ときめきました。
夏季講習の時に誂えてからあまり着ていない(たぶん5年間は袖を通していない)
薄ピンク色の絽の無地紋付、白地に紫と銀の流水模様の帯、紺の帯締めを選びました。
暑さ対策で、下着は着物用ブラジャーと「うそつき」、絽の腰巻です。
「うそつき」は亡母がつくってくれた上だけの夏用襦袢、
見頃は綿、袖は絽(合繊)なので洗濯機で洗えるので重宝しています。
しっかし、それでも暑いですが、そこは心意気・・・涼しい顔でがんばります。
大好きないちねん会のお仲間も思い思いの素敵な着物姿で勢ぞろい、
夏の着物姿もまた好いものだなぁ~と、改めて見惚れてしまいました。
前々日にあわてて科目を確認すると、二人貴人且座、壺荘花月、一二三之式(台天目)でした。
「う~ん、これってハード過ぎるんじゃない?」
夕去りの茶事支度に没頭したいのは山々なれど、もうやるっきゃない!
茶壺を持ち出して飾り紐の稽古です。
一二三之式と二人貴人且座は教本でイメージトレーニングですが、
二人貴人且座の後半の部分が本を読んでるだけではどうしても頭に入ってきません。
「あとは実地でやりながら考えよう・・・」と覚悟を決めました。
二人貴人且座は、正客と半東が貴人という設定で且座を行います。
迎え付けはいつものように東(亭主)だけ、そのまま東の座へ着きます。
送り礼は、半東(貴人)が先、東と出て、二人でします。
花、炭(風炉中拝見あり)、香(東から本聞き)と進んでいきました。
濃茶になり、東は先ず貴人茶碗に正客と半東の二人分の濃茶を練ります。
次客が貴人茶碗を正客に取次ぎ、自席へ戻ります。
次客の取次は貴人畳に入れませんが、半東は貴人なので堂々と貴人畳に入ります。
(半東Sさんが誠に堂々としているのが見ていて爽快!でした・・・)
東は服加減を聞き、居前に戻り、今度は次茶碗に二人分の濃茶を練ります。
この辺からちょっと複雑になりますので省略して、またの機会に・・・。
薄茶が終わり、半東が貴人茶碗を水屋へ下げるときにも貴人同士なので一礼無しです。
実際にやってみると、東貴人且座よりわかりやすく思いました。
次は壺荘花月、壺を扱う月をKTさんが引きました。
ゆっくり飾り紐を結んでいただいて、薄茶を全員で美味しく頂きました。
ここで昼食、午後はAさんが花(東)を引き、一二三之式を台天目でなさいました。
「ハード過ぎるんじゃない?」と思った科目が全て順調に終わり、皆、大満足の一日でした。
日傘をさして、駅まで歩く皆様の着物姿もステキでした・・・。
やっと 「ふっっ~」