
(枝垂桜が満開です・・・散歩道にて4月5日撮影)
つづき)
「さくらの茶事」の当日(4月3日)は気が張っていたのでしょうね・・・翌日は朝から腰痛がひどく、ひたすら安静に努めました。そんな中でいただいたメールや手紙は何よりの薬となり、感謝感激しています。
茶事の思い出として掲載させていただきます。よろしかったらご一読ください。
SKさまより
暁庵様
過日は夢のようなさくらの茶事の一日をありがとうございました。
ご趣向を凝らした設えそしてご亭主様、水屋の皆様のお心配りに感服いたしました。
寄付きのお歌そして本席の白秋の薔薇の歌が心に響いて参りました。
美しい御膳そして温かなお椀が連客の皆様との楽しいひとときを作ってくださいました。
そして後席の見事な展開には眼を奪われました。
お花と普賢菩薩様に守られ心安らぎこの上ない濃茶を頂戴いたしました。
お仕舞の散華には感涙の思いでした。
忘れがたき日を感謝申し上げます。
義母の故郷のお菓子との出会いも一層嬉しゅうございました。
不白に因んだお心のこもった銅鑼の音にまたのお目もじを祈りました。
どうぞ暁庵様におかれましてはお疲れが出ませんように願っております。 SKより

(Rさまから写真が届きました)
EKさまより
昨日は暁庵の茶事クロスロード400万頁突破記念の「桜の茶事」にお招きいただき、本当にありがとうございました。
ご心配されていた天気の移りに、準備が変わって大変だったと思いますが、このところの寒の戻りと小雨で桜も葉桜にならずにすみました。また雨のおかげで蹲の場所が変わり、公園の春雨に舞う桜を見ながら手水を使うことができました。思わず雨に舞い散る桜花を惜しむ謡曲「熊野」のような情趣を味わいました。
さてお茶事について・・・もう感動したことがいっぱいで書ききれません。まず思ったことは「さくらの茶事」ですから、単純な私でしたら桜に因んだ道具をこれでもかと出してしまうのですが、もろに桜だったのは香合だけだったような。しかも先生が茶道に没入していくきっかけとなった思い出の香合だったとは。
その後もいろいろなお道具、特に各服点のおかげで沢山、お茶碗が出ました。先生が説明してくださいましたが、ブログの愛読者である客から見ると、あ、あれはあの時の・・このエピソードは・・・と、先生の茶道生活の歴史をいっしょにたどることができて、とても楽しかったです。
客は先生のブログを通して啓発されたりご縁をいただいたりした者ばかりですから、先生ともっとお話ししたい!という気持ちでいっぱいでした。
その気持ちを知ってか、優秀な社中のスタッフが助けてくださいました。凛々しい半東さんの行き届いたご案内やお心遣い、また肌寒い日に美しい後炭はとりわけ御馳走でした。京都人には懐かしい壬生寺の炮烙が灰器になっていたのも嬉しかったです。
薄器は春の花の野辺に跳び遊ぶウサギさん。薄茶は存在そのものが薄墨桜のようなお点前さんが点ててくださり、心をこめて選ばれたお菓子など、先生は安心してお任せできたことでしょう。お蔭様で先生とたくさんお話ができて、本当に感謝でした。
そういえば見事なお掛物も社中の方のお手でしたね。薔薇の茶会のコンセプトであった白秋のうた。かの茶会でご一緒した方も多かったので、楽しかった薔薇の茶会も思い出しました。
お客様もお正客をはじめ素晴らしい方ばかりで、こういうご縁を結んでいただけることも、先生のブログのおかげです。寄り付きに掛けてあった先生のお好きな歌のように、春の山辺の桜の下で亭主もお客ものんびりと花の宴を楽しみましたね。
最後に床に掛けられた雲中供養菩薩に散華が降りかかり、コロナや戦争や災害で苦しむ人々が多い中、こうして茶道を続けていられること、素晴らしい茶友のご縁にあずかれることへの感謝の念に心がいっぱいになってしましました。
こんな感激をより多くの方にも味わっていただきたいので、是非、500万頁を目指して頑張ってくださいませ。またの御目文字を楽しみにしております。 EK拝
SEさまより
さくら花散りぬる風のなごりには水なき空に波ぞたちける 紀貫之
「風」ではなく「雨」といった風情でですね。
暁庵先生におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
昨日は桜の茶事にお招きいただき、誠にありがとうございました。
「400万頁閲覧数の記念茶会」、先生の歩みが・想いが全て反映したお茶事に
私の力量でお礼状が書けますでしょうか。
寄付きで「いざ」と皆で手を取り合いはいった山辺は、想像したよりも遥かに深山であり、
咲き誇る「薔薇の花」で諸行無常の中での自分の在り方を再認識し
目にも鮮やかなお料理の後は桜前線で濃茶の期待が高まり
雲中観音とろうそくの灯る茶室での薫り高く滑らかで清らかな濃茶
終焉に向けて喉を潤わせる清涼感のある薄茶
雲中観音に散華をと‥
室礼とお点前と演出とすべてに亘って先生の息吹を感じ
その中でお道具にも先生の歴史があり、伺う物語の楽しさに私もそこに参加しえた喜びを感じております。
釣釜の揺らぎと湯気、炎の揺らぎと煙、それらにのっている観音様
先生のお茶事でのストーリーが、一滴の雫が、川に大河になり海に注ぎ、雲になって雨に変化しまた雫となる、不思議な循環をお茶室で体験しました。
不相応ではございますが、 この後も先生のお茶会・お茶事がありましたら
参加したい所存です。少しでも「すべて世は 事もなし」と胸を張れるように。
パワーのあるお茶事、先生におかれましてはお疲れがでていないか・・只々案じております。
寒い日が続いています。どうぞご自愛くださいませ。 SEより

(Rさまから写真が届きました)
暁庵より
お客さま、スタッフの皆さまに支えられてのブログ400万頁記念「さくらの茶事」、楽し ゅうございました。毎回、「これが最後かしら?」と思いながら茶事をしています・・・。
皆さま、ありがとうございました! 

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