(自転車が花に埋もれてしまいました・・・花の名前が? )
5月26日に我が神奈川県でも緊急事態宣言が全面解除になりました。
暁庵の裏千家茶道教室は5月末まで2ヶ月間お休みしていますが、アフターコロナを考えるために5月最後の週に希望者のみお一人ずつ、ベランダの薄茶席へお招きしています。先ずはお顔を見たいし、近況や今後の希望を伺いたい・・・と思いました。
(2人静のはずですが、4人静?に増えています)
トップバッターはN氏でした。
「洋服でお気楽にどうぞ・・・」とメールに書くのを忘れたかしら?
ステキな青味がかったお召しの着物でいらっしゃいました。相変らずダンディでお元気そうな様子に安堵しながら、ご挨拶を交わしました。
仕事の方は多少受注が減ったものの、皆で距離をとったり対策を考えながら仕事を続けているとのこと。きっと大変なご苦労の多い日々だったのでは・・・と推察しながら、技術に裏打ちされた仕事の力強さを感じます。
(大勢さんにも対応できるように2リットル入るポットを用意)
久しぶりに骨董鑑賞をしたくなり、「お気に入りの茶道具を1つお持ちください」とお願いしました。
コロナウイルスのため中止になった3月末の茶事・・・その時に使うつもりだったという、水指、茶入、棗を持って来てくださいました。
どれも垂涎の茶道具ですが、茶入と水指が飛び上がるほど素晴らしく、おまけにステキなご趣向があったようで・・・茶事の中止が誠に残念!
でも、いつかきっとリベンジの茶事をしてくださることでしょう。(詳しくは茶事の後に書きたいと思います)
茶道具拝見でお話がすっかり盛り上がり、ベランダ席へ移ってからも、これからのお茶の稽古や茶事のことを熱心に語り合いました。そうそう、N氏も「FLOWER GARDEN」の薔薇を見に行ったそうです・・・。
ベランダ席の掛物は、色紙「喫茶去」 西垣大道師の御筆です。
ちょうど咲き始めた「紅額」をタコ壷の花入に生けました。
お点前は茶箱の雪点前、お菓子は「青梅」と「黄味しぐれ」をお出しし、薄茶2服を召し上がって頂きました。薄茶は金輪(丸久小山園)です。
(2種のお菓子・・・「青梅」と「黄味しぐれ」 石井製)
雨上がりの庭に爽やかな風が一陣、通り過ぎていきました。
風薫るベランダ席の午後のひと時・・・。