京都の町家に似た、とても情緒のあるお宅でした。
中庭に面した奥座敷にいろいろな釜が並んでいます。
畠春斎さんが現れて、釜を手に取らせてくださいました。
四方釜、真形釜、新しい感覚の筋文八方釜・・どれも素晴らしい釜です。
製作工程の話、製作の苦労話、「糸目の筒釜」で
初めて賞をもらったことなど、興味深く伺いました。
急に雨が降り始めました。
「夕立でしょう。
雨が止むまでゆっくりしていってください」
お話しながらも、あの糸目の筒釜が気になります。
こちらへたどり着くまでの経緯をお話してから
思い切って値段を尋ねました。
「これは佐藤美術館で見られたのと同型の糸目です。
××万円です」
「う~ん?」 約二倍の値段でした。
「先ほど○○万円とお聞きしたのですが・・」
「母が間違って言ったのです。
ときどき間違えるんですよ。
その時にお買いになれば良かったですね」
・・という訳で、他の釜も勧められましたが、気に入りません。
「糸目に惚れこんでここまで来られたのですから
他の釜では駄目ですね」
そうなのです・・・。
夕立も上がり、やっと諦めておいとましました。
その後ご縁があって、初代畠春斎造の「波文尻張釜」と
二代畠春斎造の「雲竜釜」が私の手元にあります。
一昨年、畠春斎さんがお亡くなりになったことを知りました。
私が恋した「糸目筒釜」ではありませんが
「波文尻張釜」と「雲竜釜」、大事に使わせて頂いてます(合掌)。
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あの日は
で雨宿り
写真は、近くの畑の「オクラの花」です。
中庭に面した奥座敷にいろいろな釜が並んでいます。
畠春斎さんが現れて、釜を手に取らせてくださいました。
四方釜、真形釜、新しい感覚の筋文八方釜・・どれも素晴らしい釜です。
製作工程の話、製作の苦労話、「糸目の筒釜」で
初めて賞をもらったことなど、興味深く伺いました。
急に雨が降り始めました。
「夕立でしょう。
雨が止むまでゆっくりしていってください」
お話しながらも、あの糸目の筒釜が気になります。
こちらへたどり着くまでの経緯をお話してから
思い切って値段を尋ねました。
「これは佐藤美術館で見られたのと同型の糸目です。
××万円です」
「う~ん?」 約二倍の値段でした。
「先ほど○○万円とお聞きしたのですが・・」
「母が間違って言ったのです。
ときどき間違えるんですよ。
その時にお買いになれば良かったですね」
・・という訳で、他の釜も勧められましたが、気に入りません。
「糸目に惚れこんでここまで来られたのですから
他の釜では駄目ですね」
そうなのです・・・。
夕立も上がり、やっと諦めておいとましました。
その後ご縁があって、初代畠春斎造の「波文尻張釜」と
二代畠春斎造の「雲竜釜」が私の手元にあります。
一昨年、畠春斎さんがお亡くなりになったことを知りました。
私が恋した「糸目筒釜」ではありませんが
「波文尻張釜」と「雲竜釜」、大事に使わせて頂いてます(合掌)。
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あの日は
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyoko_thunder.gif)
写真は、近くの畑の「オクラの花」です。