(写真がないので以前のものです)
道具を拝見してから、広間の立礼席へ座を移し、薄茶となりました。
先ほど懐石を頂いた部屋ですが、再び「あっ!」と声をだしました。
金屏風の前に大壷が置かれ、桃の花があふれんばかりです。
池川流活花は、大きなキャンパスにダイナミックに描かれた季節の歓び
・・・とでも云うのでしょうか、清楚で侘びた茶花とは違う魅力に溢れ、
私の心を掴んで揺さぶりました。
たしかさっきは「茶道」(須田剋太書)のお軸だったけれど、
「内裏雛」の額絵が掛けられています。
豊かな色彩の個性的な絵は丸投三代吉画、
あとで姫路市に住んでいた画家と知りました。
いつの間にこれだけの設えを調えたのかしら?
まるで手品か、魔法のようでした。
薄茶はNさまが表千家流のお点前で点ててくださって、
ご亭主も一緒になごやかに干菓子と薄茶とお話を愉しみました。
・・・一番心に残った話を書いておきます。
花入、水指、茶入、懐石の器など、どれも素晴らしい作品なので、
ぜひ個展を開催して欲しい。
他の作品を鑑賞したいし、購入もしたいし・・・と皆でお願いしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/7a/51d0788d33d01750abab3ac93c151bf8.jpg)
すると、みどりさんは
「手びねりで作品を少しずつ作っているのですが、
窯に火を入れるまでには身体が回復していないのです。
大変でも火入れを人に頼んだのではだめなんです。
全部自分でしなくては納得いくものはできないし、
達成感、充実感は得られません。
それに個展は、手元にある作品を並べるのではなく、
例え、一つでも気に入った新しい作品が出来上がってからでないと、
とても個展をする気にはなれないの・・・」
(・・・そうですね。よくわかります・・)
どうぞ今の治療を続けられ、より一層元気になって、
揖保川焼へ取り組んで下さい。
ご自身で窯に火を入れて、一つでも納得のいくものを造りだし、
その作品でまた個展と茶事をなさってください。
・・・それが池川さまにとっても作品にとっても一番好しと思いました。
私も池川さまの作品を茶事で使うたびに、きっと今日の茶事のことを
思い出すことでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/b5/04b24f7b0250f8cfc3543da8f7dcebef.jpg)
心に残るお茶事をして頂き、ありがとうございました!
茶事の準備を存分に楽しまれたと伺って、私まで嬉しくなりました。
また個展でお会いできますように。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fuku.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
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道具を拝見してから、広間の立礼席へ座を移し、薄茶となりました。
先ほど懐石を頂いた部屋ですが、再び「あっ!」と声をだしました。
金屏風の前に大壷が置かれ、桃の花があふれんばかりです。
池川流活花は、大きなキャンパスにダイナミックに描かれた季節の歓び
・・・とでも云うのでしょうか、清楚で侘びた茶花とは違う魅力に溢れ、
私の心を掴んで揺さぶりました。
たしかさっきは「茶道」(須田剋太書)のお軸だったけれど、
「内裏雛」の額絵が掛けられています。
豊かな色彩の個性的な絵は丸投三代吉画、
あとで姫路市に住んでいた画家と知りました。
いつの間にこれだけの設えを調えたのかしら?
まるで手品か、魔法のようでした。
薄茶はNさまが表千家流のお点前で点ててくださって、
ご亭主も一緒になごやかに干菓子と薄茶とお話を愉しみました。
・・・一番心に残った話を書いておきます。
花入、水指、茶入、懐石の器など、どれも素晴らしい作品なので、
ぜひ個展を開催して欲しい。
他の作品を鑑賞したいし、購入もしたいし・・・と皆でお願いしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/63/220c3ced04f7642859e67182dd57a140.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/7a/51d0788d33d01750abab3ac93c151bf8.jpg)
すると、みどりさんは
「手びねりで作品を少しずつ作っているのですが、
窯に火を入れるまでには身体が回復していないのです。
大変でも火入れを人に頼んだのではだめなんです。
全部自分でしなくては納得いくものはできないし、
達成感、充実感は得られません。
それに個展は、手元にある作品を並べるのではなく、
例え、一つでも気に入った新しい作品が出来上がってからでないと、
とても個展をする気にはなれないの・・・」
(・・・そうですね。よくわかります・・)
どうぞ今の治療を続けられ、より一層元気になって、
揖保川焼へ取り組んで下さい。
ご自身で窯に火を入れて、一つでも納得のいくものを造りだし、
その作品でまた個展と茶事をなさってください。
・・・それが池川さまにとっても作品にとっても一番好しと思いました。
私も池川さまの作品を茶事で使うたびに、きっと今日の茶事のことを
思い出すことでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/b5/04b24f7b0250f8cfc3543da8f7dcebef.jpg)
心に残るお茶事をして頂き、ありがとうございました!
茶事の準備を存分に楽しまれたと伺って、私まで嬉しくなりました。
また個展でお会いできますように。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fuku.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
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