灑雪庵・名残りの茶会の最後に、お客さまから頂いたお手紙やメールを全部は無理なのでいくつかを掲載させて頂きます。
最後なのでどうぞ大目に見てください・・・それに、茶事茶会は亭主だけのものではなく、お客さまと一緒に作り上げるものだと思うからです。
10月31日に来庵のOさまより
昨日は、大変楽しい一時を過ごさせて頂き有難うございました。
薄暗い中をいつまでもお見送りしてくださっているお姿が、今も目に浮かびます。
206系統のバスを降りて灑雪庵を探す時からトキメキは、始まりました。
路地を入り、「在釜」を見つけほっとしながら、おシャレーと思いました。
玄関を開けて、土間に入り、少し開けられた障子をゆっくりと開けると、
可愛い火入れに迎えられ、何もかも楽しい雰囲気の一つ一つに
「わぁ!わぁ!」と皆で声をあげていました。
お白湯を持って来られた時に初めてお会いでき、いつもネットでお目にかかっている暁庵さんだと感激でした。
お香を焚かせて頂く大役を頂きましたが、皆さんと心一つに香を楽しむ事ができました。お炭点前暗さの中での炭の優しい明りが落ち着かせてくれます。
点心、とても美味しかったです。土瓶蒸しまでつくってくださり、松茸、初物をいただきました。亭主様の手造りのお菓子、秋の色どりが一杯で、餡、甘さ控えめで、贅沢を味あわせていただきました。
後座では、蝋燭の明かりで、又、初座とは、違った趣で「心清寿年長」が、心に沁みます。私も、これからの人生なんて思ってしまいます。
お濃茶、二人二人に練ってくださり、お心使いを有りがたく頂戴いたしました。
本当に美味しかったです。
今、古帛紗の上に、薄く歪につくられた茶碗をゆっくり回した事を思い浮かべ、お茶碗をお尋ねしなかったことが悔やまれます。
次茶碗の辰砂が出ているような黒の茶碗も何方のだったかなと思っています。
手燭の明かりに照らされたお道具を拝見させて頂くと、揺らぐ和蝋燭が風情を添えて、お道具を楽しませてくれました。
一つ一つの事に、お茶を本当に楽しんでいらっしゃるのだなと感じ入りました。
今回、ネットでの繋がりで皆さんと一座建立を持てた事、素晴らしいことだなぁと思います。
“お茶”が一つにしてくれました。御蔭さまです。ありがとうございました。
・・・・(後略)・・・
10月31日に来庵のIさまより
秋時雨の朝となりました。
先日は灑雪庵・名残りの茶事にお招き頂きまして、大変有難うございました。
お待合の温かい風情、凛とした身の引き締まるような中にもご亭主様の御心配りがしみじみと感じられる素晴らしいお茶席、
またお茶事でお香を聞かせて頂いたのも初めてでした。
ご相席の皆さまにも温かい配慮を頂き、初めてお会いしたことも忘れて
初心者の私でものびのびと過ごさせて頂きましたこと、これもひとえに暁庵様から頂戴したかけがいのないご縁と、心より感謝申し上げます。
あまりに名残惜しく何とかお引止めしたい気持ちで一杯ですが、どうぞまた京都にお越しの際はお声掛けくださいましたら幸いに存じます。 未熟な私ですが、
この次お目に掛かれるときは、一服差し上げられるよう、自分なりに精進して参りたいと存じます。
連日のお席でさぞお疲れのことと存じますが、どうぞお元気で錦秋の京をお楽しみくださいますよう・・・。
11月1日に来庵のYさまより
晩秋の候、先日は灑雪庵・名残りの茶会へお招き頂きまして、ありがとうございました。
思いやりにあふれる御心配りに、和やかでとても楽しい一日を過ごさせて頂き、幸せに思っております。
小雨の中、神戸を後にし、電車に乗っていても落ち着かず、お宅の前に佇むS様のお姿を拝見し、安堵いたしました。
何もかも初めてのことで緊張感いっぱいでお詰めの仕事が出来るのだろうかと不安が押し寄せました。厳粛な席入り後、S様にお香を焚いて頂き、少しずつ落ち着きを取り戻しました。
頂いた点心の数々、季節の土瓶蒸しまで美味しく頂戴いたしました。
三島の主茶碗の手の感触や黒楽茶碗「喝喰」で頂いた濃茶のまろやかで美味しかったこと、お手づくりの桜の葉の香りが席中にあふれ、なんとしあわせなこと、手燭のあかりで揺れる幽玄な世界が未だ目に浮かび、蘇えります。
嘗て経験したことのないお茶、ほんとうのお茶に出合えたような気がしています。
暁庵様に感動を頂きました。ひとり亭主でのおもてなしを頂き、とても感謝しています。
後日、お疲れが出ていないかと気がかりですが・・・。
この度は暁庵様に出会えたことやお茶に対してのお考えを知ることができ、
私も一層精進しようと思った次第です。
あとわずかの時間しかご一緒出来ませんが、どうかよろしくお願いいたします。
S様には不慣れな者ばかりとご同席頂き、感謝しております。よろしくお伝えください。
・・・・後略・・・
暁庵より
お客さまからのお手紙を頂戴し、有難く涙しながら何度も読みました。
全員のお手紙を掲載できませんでしたが、お客さまお一人お一人に御礼申し上げます。
京都へ来て茶事をすることを心新たに選択し、続けてきて本当に良かった!と思います。お客さまに支えられて、灑雪庵・名残りの茶会で無事卒業式をすることができました。
ありがとうございました!
末筆ながら、いつも私を支え、無言で励ましてくれた主人に感謝いたします。
灑雪庵・名残りの茶会-2へ戻る -1へ戻る
最後なのでどうぞ大目に見てください・・・それに、茶事茶会は亭主だけのものではなく、お客さまと一緒に作り上げるものだと思うからです。
10月31日に来庵のOさまより
昨日は、大変楽しい一時を過ごさせて頂き有難うございました。
薄暗い中をいつまでもお見送りしてくださっているお姿が、今も目に浮かびます。
206系統のバスを降りて灑雪庵を探す時からトキメキは、始まりました。
路地を入り、「在釜」を見つけほっとしながら、おシャレーと思いました。
玄関を開けて、土間に入り、少し開けられた障子をゆっくりと開けると、
可愛い火入れに迎えられ、何もかも楽しい雰囲気の一つ一つに
「わぁ!わぁ!」と皆で声をあげていました。
お白湯を持って来られた時に初めてお会いでき、いつもネットでお目にかかっている暁庵さんだと感激でした。
お香を焚かせて頂く大役を頂きましたが、皆さんと心一つに香を楽しむ事ができました。お炭点前暗さの中での炭の優しい明りが落ち着かせてくれます。
点心、とても美味しかったです。土瓶蒸しまでつくってくださり、松茸、初物をいただきました。亭主様の手造りのお菓子、秋の色どりが一杯で、餡、甘さ控えめで、贅沢を味あわせていただきました。
後座では、蝋燭の明かりで、又、初座とは、違った趣で「心清寿年長」が、心に沁みます。私も、これからの人生なんて思ってしまいます。
お濃茶、二人二人に練ってくださり、お心使いを有りがたく頂戴いたしました。
本当に美味しかったです。
今、古帛紗の上に、薄く歪につくられた茶碗をゆっくり回した事を思い浮かべ、お茶碗をお尋ねしなかったことが悔やまれます。
次茶碗の辰砂が出ているような黒の茶碗も何方のだったかなと思っています。
手燭の明かりに照らされたお道具を拝見させて頂くと、揺らぐ和蝋燭が風情を添えて、お道具を楽しませてくれました。
一つ一つの事に、お茶を本当に楽しんでいらっしゃるのだなと感じ入りました。
今回、ネットでの繋がりで皆さんと一座建立を持てた事、素晴らしいことだなぁと思います。
“お茶”が一つにしてくれました。御蔭さまです。ありがとうございました。
・・・・(後略)・・・
10月31日に来庵のIさまより
秋時雨の朝となりました。
先日は灑雪庵・名残りの茶事にお招き頂きまして、大変有難うございました。
お待合の温かい風情、凛とした身の引き締まるような中にもご亭主様の御心配りがしみじみと感じられる素晴らしいお茶席、
またお茶事でお香を聞かせて頂いたのも初めてでした。
ご相席の皆さまにも温かい配慮を頂き、初めてお会いしたことも忘れて
初心者の私でものびのびと過ごさせて頂きましたこと、これもひとえに暁庵様から頂戴したかけがいのないご縁と、心より感謝申し上げます。
あまりに名残惜しく何とかお引止めしたい気持ちで一杯ですが、どうぞまた京都にお越しの際はお声掛けくださいましたら幸いに存じます。 未熟な私ですが、
この次お目に掛かれるときは、一服差し上げられるよう、自分なりに精進して参りたいと存じます。
連日のお席でさぞお疲れのことと存じますが、どうぞお元気で錦秋の京をお楽しみくださいますよう・・・。
11月1日に来庵のYさまより
晩秋の候、先日は灑雪庵・名残りの茶会へお招き頂きまして、ありがとうございました。
思いやりにあふれる御心配りに、和やかでとても楽しい一日を過ごさせて頂き、幸せに思っております。
小雨の中、神戸を後にし、電車に乗っていても落ち着かず、お宅の前に佇むS様のお姿を拝見し、安堵いたしました。
何もかも初めてのことで緊張感いっぱいでお詰めの仕事が出来るのだろうかと不安が押し寄せました。厳粛な席入り後、S様にお香を焚いて頂き、少しずつ落ち着きを取り戻しました。
頂いた点心の数々、季節の土瓶蒸しまで美味しく頂戴いたしました。
三島の主茶碗の手の感触や黒楽茶碗「喝喰」で頂いた濃茶のまろやかで美味しかったこと、お手づくりの桜の葉の香りが席中にあふれ、なんとしあわせなこと、手燭のあかりで揺れる幽玄な世界が未だ目に浮かび、蘇えります。
嘗て経験したことのないお茶、ほんとうのお茶に出合えたような気がしています。
暁庵様に感動を頂きました。ひとり亭主でのおもてなしを頂き、とても感謝しています。
後日、お疲れが出ていないかと気がかりですが・・・。
この度は暁庵様に出会えたことやお茶に対してのお考えを知ることができ、
私も一層精進しようと思った次第です。
あとわずかの時間しかご一緒出来ませんが、どうかよろしくお願いいたします。
S様には不慣れな者ばかりとご同席頂き、感謝しております。よろしくお伝えください。
・・・・後略・・・
暁庵より
お客さまからのお手紙を頂戴し、有難く涙しながら何度も読みました。
全員のお手紙を掲載できませんでしたが、お客さまお一人お一人に御礼申し上げます。
京都へ来て茶事をすることを心新たに選択し、続けてきて本当に良かった!と思います。お客さまに支えられて、灑雪庵・名残りの茶会で無事卒業式をすることができました。
ありがとうございました!
末筆ながら、いつも私を支え、無言で励ましてくれた主人に感謝いたします。
灑雪庵・名残りの茶会-2へ戻る -1へ戻る