ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

さいたま市中央区の与野公園のバラ園では、多彩なバラの花が満開です

2014年05月23日 | 季節の移ろい
 さいたま市中央区の与野公園のバラ園は、バラの花が満開です。先週の2014年5月17日土曜日と18日日曜日に「バラまつり」が開かれたのもうなずけるほどの開花ぶりです。

 与野公園のバラ園は、森が多い与野公園の一番西側の一郭にあります。このバラ園には、47種類・2700株のバラの木が植えられているそうです。

 この47種類・2700株のバラの木は、ほぼ満開です。このため、園内には甘いバラの花の薫りが漂っています。幸せな薫りです。





 快晴の空の下、バラの花見客が多数来園し、園内を散歩しています。バラの木が花をたくさん付けているために、園内を歩いている方があまり見えません。





 各バラの木には、品種名の名札がついています。赤いバラの花は「乾杯」という品種です。日本の京成バラ園芸の作品です。



 同様に、この赤いバラの花は「レッドクイーン」という品種です。ドイツのコルデスという有名なバラ苗専門店(?)の作品です。



 いくらか黄色みがかったクリーム色のバラの花は「快挙」です。日本の京成バラ園芸の作品です。



 つるバラ類もほぼ満開です。

 バラの花が満開の与野公園のバラ園には、次々と花見客が入ってきます。車イスに乗ったご高齢の方も、補助者と一緒に大勢が園内を回っています。満開のバラの花と薫りによって、いやされていることと思います。

日本経済新聞紙の解説「大欧州 戦争と平和の通貨ユーロ」を拝読しました

2014年05月23日 | 日記
 2014年5月18日(日曜日)に発行された日本経済新聞紙の朝刊中面に掲載された「シリーズ検証 大欧州 深化の60年 3」の見出し「戦争と平和の通貨ユーロ」の解説記事を拝読しました。

 この解説記事は「日曜に考える」の解説記事の一つです。

 日本経済新聞のWeb版である日本経済新聞 電子版では、見出し「戦争と平和の通貨ユーロ 仏の妬み、強いマルク消す」として載っています。



 現在、欧州の18カ国が共通通貨「ユーロ」を採用し、通貨統合による連帯意識を植え付けています。例えば、ラトビアは2014年1月にユーロを採用し、欧州連合(EU)の一員になりました。

 欧州地域は、20世紀に二回の世界大戦などを経て、欧州での戦争・争いをどうやって防ぐかを真剣に考え続けました。特に、大国フランスとドイツの対立をどう解消するが大きな課題になりました。
 
 これを実現するために、欧州の共通通貨の考え方は第二次大戦後の1950年には芽生えていましたが、当然、その道のりは簡単ではありませんでした。欧州通貨制度(EMS)の構想は1979年3月に欧州通貨単位(ECU)は「独マルク、仏フラン、英ポンドなど9カ国の通貨の変動幅に限度を設けるバスケット通貨案」として浮上します。

 特に、仏フランと独マルクの連携には、長年間、お互いに仇敵(きゅうてき)同士だった両国の歩み寄りが不可欠でした。1974年5月にフランスにジスカールデスタン大統領が、西ドイツにシュミット首相がそれぞれ就任してから「お互いに通貨の安定させる目標を共有した」と解説します。

 特にフランス側は「共通通貨がなければ、強い通貨であるマルクが欧州の主要通貨に事実上なり、フランスに政治的に悪い結果をもたらす」と読み、ドイツ経済の力の源泉であるマルクを消すことを目指したようです。これが1979年3月に登場した欧州通貨制度(EMS)の背景でした。

 そして、通貨統合の前段階に登場したバスケット通貨制度は、2カ国間の通貨変動幅に制限を設けるものでした。この通貨制度の弱点を突いたのが、ジョージ・ソロス率いる米国系の投機・投資ファンドでした。ジョージ・ソロスたちは、英ポンドを猛烈に売った結果、イギリス(英国)のイングランド銀行は通貨統合からの脱落を決断します。

 こうした危機があったももの、1999年1月には、欧州主要国は共通の決済用通貨のユーロの導入に踏み切ります。ドイツ、フランス、イタリア、スペインなどの11カ国が導入します。

 その後、2002年1月からはユーロは現金として流通するようになり、ギリシャを加えた12カ国が採用します。その後に、2009年10月にギリシャ財政の粉飾が露呈するなどの弱点が明らかになり、ユーロを採用した国には厳しい財政への規律が求められるようになります。

 ユーロの導入は、強国の米国やロシア(ソ連)、中国などに対抗し、欧州が国境と民族を越えた連帯を実現する夢を実現するためでした。この夢の実現は道半ばです。

 アジアの一国である日本は、アジアの国々と国境と民族を越えた連帯を目指しているのかどうかは不明です。第二次大戦中に、戦禍に見舞われたことをどう反省し(特に日本は)、アジア諸国と連携していく構想はまだこれからのようです。「欧州から学ぶことの多さ」を感じる解説記事です。

 最近の日本国内の議論は、共通通貨制度構想とは異なる方向に向かっています。グローバル事業を基にした企業群を根幹に持つ日本はアジアとの連携が不可欠です。その実現策を考え抜く構想力が不可欠です。