最近、招かれて以前手伝っていた村の学童保育所に遊びに行った。
8ヶ月働いた
少し疲れてきて辞めたのだが、もう半年になる。
土産に妻に7,8個のリンゴを皮をむいて4つ切りにしてもって行った。
得意の木工制作「クマモン」も一緒にー
教育学部出身だが小学校教諭だけは免許がなく、一度も小学校の教壇に立つ事はなかった。
自分の教育人生のなかでそこだけ物足りなさを感じていたので、子ども達の状況というものを知るチャンスだと思って入ったのだった。
小学校は1年から6年までと長いので、成長の変化が大きい。
1年生は保育・幼稚園から上がったばかりでまだ幼い。5,6年になると随分違った様相を呈してくる。
高学年の子への接し方が難しかったし、子どものストレートな態度に戸惑ってしまった。
高校37年と幼稚園3年(2年は兼務)で子どものいない私には経験がほとんど役に立たないと感じた。
1年から3年までと4年から6年までは線引きができるような感じがした。
学童は3年までの保育を基本とするのだが、最近は高学年まで通えるようになった。年齢差が大きいので発達の違いから6年になると「背伸び」して大人のまねをしたがる。
それで困ったのが携帯とゲーム機。高校37年間、生活指導上ついに変わらなかったのは「携帯の持込禁止」規則
これは熊本市内全高校の共通規則だった。生活指導部長経験の長かった私は、子ども達のこのゲーム機、携帯の所持には持ち込みだめと伝えた。
その代わり本を読むことを薦めたのだが、読書習慣のない子が多いのでなかなか本を読まない。一日の普段の保育時間は2時間半ほど。この時間内でのテレビも制限していた。
宿題をまず終わらせてからは部屋遊びは用意されている遊具か外遊びを勧めた。これには指導員が付き添わなければならない。ケガ防止が第一の任務。
学童は保育と教育(特にしつけ)の指導目標があるけれど、学校から「ただいま
」と帰ってくる子ども達は学校から開放されるので教育的な指導を嫌う。遊び中心になるので指導(宿題や読書、しつけ)が行き届かなくなってくる。
先日部屋に入ってまず驚いたのは、子ども達がゲームに興じている様だった。「たしか持ち込み禁止だったはずだが・・・」
辞めているので何も言わなかったけれど、刺激の強いゲームをやり出したらこれを切り離すのは至難になってくる。
二人の指導員だけで保育している現状だから止むを得ないのだろう。「いうことをきかない」子どもの姿が目に浮かぶ。
親が家庭で子どもにしつけを放棄して携帯やゲーム機を与えればじっとしているから親の自由な時間が確保される。ゲームは大人までのめり込ませる魔力があるので、子どもには刺激が強すぎると思うのだが・・・
寝転んで興じている姿は家での姿そのままだろう。残念
学童に期待していたここは田舎だから純真で素朴な子どもイメージが壊れた。情報化は場所を選ばないのだ。春休みだが運動場におは子どもの姿がなかった。放課後にはクラブで残る子以外は家へ帰すようになっているのか?
放課後、先生達が子ども一緒になって遊んでいる姿も見えない。仕事が残っている?子どもだけ残して遊ばせていてケガでもしたら責任問題・・・?
2時間ほど子どもと久しぶりに校庭で遊んでから学校を後にした。「もういいな」と感じながらー