マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版] | |
P・F. ドラッカー,上田 惇生 | |
ダイヤモンド社 |
chap4社会的責任
結論:
社会の問題は機会の源泉である。
:社会の問題の解決を事業上の機会に転換することによって自らの利益とすることこそ、企業と企業以外の組織の機能である。
[企業の社会的責任もマネジメントが必要]
企業の社会的責任に対する声:
企業のマネジメントが社会のリーダー的な階層としての地位を受け継いだという認識の浸透。
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企業が社会的責任にも応えなければならない最大の理由は、
「現代社会にはマネジメント以外にリーダー的な階層が存在していないから
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原則:
故意であろうとなかろうと、自らは社会に与える影響については責任がある。
例
特殊鋼工場の目的は、騒音を出し有害なガスを出すことではなく、顧客に高性能な金属をつくることであるが、その工程で騒音を出し、有害なガスをだしてしまうということ。
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理想的なプロセスは、
ダウ・ケミカル、デュポンが有害物質の除去、管理を新たな事業収益化したように、(95、96㌻)「影響の除去をそのまま収益事業にすること」
▶難しい、不可能の場合は適切な規制が行なわれるように働きかけることが必要
[リーダー的存在とは?]
リーダー的グループの一員であるということは、本質的にプロフェッショナルであるということである。
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マネジメント(=リーダー)の倫理と責任:
「知りながら害をなすな」
:プロたるものは、医者、弁護士、マネジャーのいずれであろうと、顧客に対して、必ずよい結果をもたらすと約束することはできない。最善を尽くすことしかできない。しかし、知りながら害をなすことをしないとの約束はしなければ成らない。