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Chap2 「プラットフォーム」は億万長者のビジネスモデル
■ プラットフォーム戦略は「21世紀の勝ち組企業の経営戦略」
[プラットフォーム戦略、プラットフォーム型ビジネスとは何か?]
:プラットフォーム戦略とは多くの企業や人を巻き込んでひとつの「場」「舞台」<プラットフォーム>を作り上げていく戦略です。
定義:
複数の関係するグループを「場」あるいは「舞台に乗せることで、外部ネットワーク効果を生み出し、一企業という枠を超えた、新しい事業のエコシステム<生態系>をつくり出す経営戦略。
CASE:ゲーム開発者をプラットフォームにうまく載せたソニーや任天堂
プラットフォーマー:ソニー、任天堂
多くのゲームソフト会社や開発者に金銭的な支援をしたりゲーム機の仕様を開示したりし、面白いゲームの開発を徹底支援した。
そうしてゲームソフトが発売されると、積極的に一緒にプロモーションを行い、そのソフトの売上の一部をレベニューシェア<利益配分・成功報酬>という形で利益として得るモデルを作り上げた。(ソフト売上連動手数料)
☆ ポイント☆
重要なのは、一社単独ではなく多くの企業をプラットフォームに乗せることで、自社だけでは提供できない多くのコンテンツをユーザーに提供できたこと。
☆ 要諦☆
プラットフォームを構築する際には、どのグループをターゲットにするのかを決めた上で、そのターゲットが求めるであろうニーズを的確に把握し、それを提供してくれるグループには、あらゆる手段を使って徹底的に支援を行うこと。
CASE:楽天 地方の小さな店をプラットファームにうまく巻き込んだ楽天市場
楽天の勝因:
・「何よりも旬の商材が毎日たくさん掲載されたプラットフォームならば多くのお客さんが来るだろう」ということを見抜いた点。
・ 約4000万人の会員網
CASE:おサイフケータイ
iモードが携帯電話でインターネットに接続する先端のプラットフォームであるのに対して、お財布ケータイで目指したのは、コンビニや駅などのリアルの世界で携帯電話を利用してもらうシーンを作り出すことでした。
↓
狙い:
会員証やカードなど財布に入っているあらゆるものを携帯電話に格納することによって、新しいライフスタイルを提案した。
すなわち消費者と店舗という2つのグループをつなぐプラットフォームがおサイフケータイ。
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