とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

ギャンブル依存症はゲーム依存症と同じ?

2016-12-14 08:16:57 | 政治
 朝日新聞に次のような記事が出ていた。

 カジノ解禁法案を提出した自民党・細田博之総務会長が13日の参院内閣委員会でギャンブル依存症について問われた際、子どもや若者のテレビゲームやスマートフォンのゲームアプリを挙げて「日本全体が一種の依存症になってきている」と発言した。自由党の山本太郎氏への答弁。
 山本氏が「ギャンブル依存症対策に取り組む約束はできるか」と尋ねたところ、細田氏は「子どもたちがスマホゲームにおぼれて勉強しない。大学生も勉強しない。日本全体が一種の依存症になってきていることにどう取り組むかが非常に大事だ」と答えた。


 あまりに乱暴な論理である。ゲーム依存症は確かに問題ではあるが、ギャンブル依存症のような犯罪や借金地獄に陥るという面はない。一緒にして議論しているのは、議論の混乱をねらったものとして許しがたい。

 そもそもストレス社会においてはなんらかのものに「依存」することは賢い生き方なのだ。その意味で「日本全体が一種の依存症になってきている」という発言は正しい。だとしたら、ギャンブル依存症に陥りやすいのであり、カジノ法案はもっと慎重に議論しなければならないというのが論理的な帰結であろう。平気で矛盾した論理で議論が続けられる国会ってなんなのだろう。

 わたしはカジノ自体が悪いという議論には賛成しない。しかし、議論にならない議論で決着することには反対である。ギャンブル依存症についてもっとマスコミを通じて国民的な議論が起きてから決めてもいいことである。

 何をアセっているのか。このアセりの裏が知りたい。
コメント
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