とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

シベールアリーナの『柳家小三治一門会』に行ってきました。

2020-02-09 08:00:35 | 落語
 シベールアリーナの『柳家小三治一門会』に行きました。笑いとともに人情にふれるしみじみとした時間をすごすことができました。

 毎年、この時期に柳家小三治さんが山形市のシベールアリーナにきてくれます。シベールアリーナというのは、シベールの前社長が井上ひさしとともに作った劇場です。以前にもこのブログに書いていますが、生前の井上ひさしがこの劇場で柳家小三治を呼んで落語会をするように言っていたそうです。井上ひさしが死んだあと、小三治師匠がその話を聞き、その後、毎年冬のこの季節に来てくれています。

 会ったことのない井上ひさしさんとのつながりを大切にして、毎年シベールアリーナに来ていただける小三治師匠に感謝です。

 今年は一門会として柳家三三師匠、柳家三之助師匠との落語会です。前座が柳家小ごとさんで、ひとり一席ずつ。豪華ラインナップ。小ごとさんが「道灌」、三三師匠は「五目講釈」、三之助師匠は「浮世床・夢の逢瀬」。柳家三三師匠、柳家三之助師匠ともにすばらしい噺家です。すんなり落語の世界に引き込まれていきます。うまい。

 そして小三治師匠が「厩火事」。いつものようになんとなくはじまり、シベールアリーナについて、井上ひさしさんとのつながりについて、そこから井上さんの前の奥さんに話が移り、夫婦について話し始めます。そして「厩火事」です。夫婦の微妙な機微が伝わってきます。今年はやはり年齢のせいか、どことなくことばがうまく出てこないようなぎこちなさが感じられます。しかしさすが名人。そこもうまい間になっています。

 シベールアリーナの危機について最近書かせていただきました。シベールアリーナがぜひとも存続することを願います。そして毎年小三治師匠の落語が聞けることを期待します。


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