とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

新型コロナウィルスの日本の対応について

2020-02-16 20:19:23 | 社会
 新型コロナウィルスが予想以上の広がりを見せている。ウィルスに対する政府の対応にも批判が出始めている。しかし見ていると議論が混乱し始めているように思える。マスコミや野党の人たちはよく整理して議論してほしい。

 今回対策がうまく行っていないケースが見られる。特にクルーズ船の対応は失敗だったと言っていい。しかしこの失敗は、結果から見れば失敗だったのか、それとも進行状態の判断でやってはいけないことをしてしまった失敗だったのかを整理しながら考えなければいけない。クルーズ船に対する対応については多くのマスコミは、その時点では批判をしていなかった。それを今になって政府を批判するのはおかしな話である。確かに可能性としての懸念は言っているかもしれない。しかし当初は政府の対応を批判的に表明している人はいなかったはずだ。

 次に同じようなことが起きた場合のために今回の対応を検証することは大切なことである。しかしこれをもって政府批判をするのはお門違いである。子供みたいな議論をしてはいけない。国家的な危機なのだから、冷静な議論を望みたい。

 私も安倍政権にはうんざりしているが、かと言って揚げ足取りみたいな批判をしてはいけない。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の日本は褒めすぎ?

2020-02-16 09:31:14 | 社会
 一昔前は日本の教育は叱ってばかりだった。しかし最近はそれが逆転している。とにかく褒めるようになった。確かに褒めることはいいことである。しかし今はそれが度を越している。

 学校教育の中では、今は褒める指導が基本になっている。良いことである。いまだに旧態依然と叱ってばかりいる教員もいる。確かにそれによって生徒は無理矢理勉強する。成績も上がる。しかしそれによる代償は大きい。不登校になる生徒も出てくるし、そこまでいかなくても、学校を嫌いになる生徒が出てくるのである。指導する教師は「自分が嫌われ者になっても、成績を上げて志望校に合格させたい」と考えているのだろうが、行き過ぎはいいはずがない。特に近年は親からも叱られたことがない子供が多いので、厳しい指導は取り返しのつかない結果を生み出しかねない。考えてみれば誰でも叱られるのはいやである。叱られると委縮して本来の力が出せない。だから褒めたほうがいい。私もかつては叱ってばかりいたが、最近はできるだけ褒めるように努力している。自分がやられていやなことはやっぱりやらないほうがいい。

 しかし、その褒める教育は行き過ぎている。なんでもかんでも褒めすぎると勘違いが生じてしまう。だめなものはだめだと叱ることは大切なのだ。それがわからない教師が増えてきた。生徒を叱れないのである。これでは学校がレジャーランドになる。

 昨日、シネマ歌舞伎『風の谷のナウシカ』について書いた。この歌舞伎の口コミを見ていたら、みんなが褒めているのである。褒めるのはいい。しかし何の悪いところも書いていないのである。誰が見てもいい作品だったと思うはずだ。しかし少なくとも私にとっては駄作でしかなかった。

 私が心配しているのは、なんでも褒めなくてはいけないと言う声にならない圧力が生じているのではないかということである。確かに誹謗中傷はよくない。できるだけ褒めるべきことは称賛すべきだ。しかし、悪いところを悪いということは大切なことなのではないか。少なくともプロの仕事に対してはダメなものはダメと言わなければいけないのではないか。

 文化を育てる意味でも、褒めることを大切にしながらも、しっかりと叱るべき時は叱るようにならなければいけない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする