話題の映画『1917命をかけた伝令』を見ました。戦争のリアルを描こうとする意欲的な映画でした。十分伝わってくるすばらしい映画でした。
監督 サム・メンデス
出演者 ジョージ・マッケイ
ディーン=チャールズ・チャップマン 他
最近の戦争映画は戦争がかっこいいものと思ってしまうようなバーチャルな映像が多く見られます。しかしこの映画はそれに対してできるだけリアルに戦争を描こうとしたのだと思います。それがワンカット映像へのこだわりとして出てきています。成功しています。戦争の現実が体感できます。人間の生死が伝わってくる映像です。
このような映画を見るとなぜ人間が戦争をしなければいけないのか疑問に思うはずです。戦争映画の中には逆に戦争にかっこよさを感じてしまうような映画もあります。しかし戦争のリアルはそんなものではありません。それがわかる映画です。
ただしワンカットにこだわるあまり、逆に不自然に感じるところもあります。移動距離が言ってるほどではないし、川に流されているシーンは無理があります。逆にリアリティを失っています。チャレンジが裏目に出ている個所も見えてしまいます。とは言え全体的には成功しているので、こういうチャレンジは称賛しなければいけません。
私は運よく戦争のない時代に生きているだけです。この平和が「当たり前」だと思っていはいけません。すぐに戦争をしたくなるのが人類です。絶対に戦争してはいけないということを繰り返し心に落とし込まなければいけません。