インターネットに次のような話題が出ていました。
アマゾンの会議で箇条書き資料はNG
よくある会議資料として見受けられるのが、「パワーポイント」に「箇条書き」で要点を書き込んだものです。それをプロジェクターで映しながら説明を加えるというプレゼンは、説明する側も資料作成が簡便で、聞く側もよく整理された内容を聞けるということで、非常に多くの企業や団体で行われていると思います。
しかしアマゾンでは、「パワーポイント」や「箇条書き」の会議資料を見ることはほとんどありません。なぜならアマゾンでは、会議の資料は「文章(ナレーティブ)形式で書く」というルールがあるからです。通常「ワード」で作成されることが多く、印刷され会議時に配布されます。あの最先端デジタル企業で、文章形式の資料が多用されているというのは、少し意外な話かもしれません。
なぜアマゾンでは箇条書きやパワーポイントが禁止されているのでしょうか。それは箇条書きだと、行間を読むことで、人によって解釈の違いが生じやすいからです。
また発表者も行間に様々な思いや考察を埋め込んで説明することが多いので、後日それらを思い出そうとしても非常に難しいからです。皆さんも、先週行われた会議の内容を事細かに思い出すことはできないと思います。それが、箇条書きのパワーポイント資料だとより顕著に表れてしまうということです。
この記事は9月に出版された佐藤将之氏の『amazonのすごい会議―ジェフ・ベゾスが生んだマネジメントの技法』(東洋経済新報社)からのものだそうです。
とても考えさせられる記事です。
私たちの思考は複雑です。とても箇条書きで説明できるものではありません。しかし現代は箇条書きで説明することが推奨されます。「わかりやすい」からです。しかし考えてみれば複雑なことを単純に説明するということは「わかりやすい」ように見えて、実はわかりなくいことであることなのです。印象だけが残って、その奥にある「意味」が本当はわからないのです。
しかも箇条書きになれてしまうと、論理性を軽視してしまいます。どうつながっているのかを無視した「論理」がまかり通ってしまいます。
論理のしっかりとした文章を書くことがやはり大切なのだと気付かされる記事です。
アマゾンの話を読ませていただいて、ちょっと目からウロコのような気持ちです。
実は私もパワーポイントが出て飛びついた方なんです。
それ以前はオーバーヘッドプロジェクター(OHP)でしたね。
OHPで十分だった気がします。
パワーポイントはそれを進化させたものだと感じます。
ところが、高齢者大学に通うとたくさんの講師がパワーポイントを使って2時間の講義をします。時々パワーポイントの変わった機能を得意がって自己満足しているような講師も見かけますね。正直なところ私自身もそうでした(笑)
受講生である私は市の職員の別の講義2人にパワーポイントを使っていないじゃーないか、資料をどんどん流されてもついて行けないじゃーないかと抗議したことがあります。
今考えると長所としては、大きなスクリーンに写真などを容易に映し出せることでしょうね。
amazonの会議は流石だと思います。
>行間を読むことで、人によって解釈の違いが生じやすいから
>論理のしっかりとした文章を書くことがやはり大切なのだ
パワーポイントの短所は正に、そういうことでしょうね。
亡くなった昭和3年生まれの長兄は航空業界の国際会議ばかりやっていましたが、ITに全く縁がなかったので説明などはどうやっていた?と尋ねると、さらりと「模造紙に書いていた」と言っていましたね。
会議の主役は演題の口から出る話なんでしょう。
それを補完するものに黒板、模造紙、OHP、にパワーポイントがあるわけですよね。ちょっとテーマから外れているようですが、そんなことを感じました。
具体的な経験を教えていただきありがとうございます。勉強になりました。