春ドラマも最終回が次々訪れている。今期見ていた中で『アンチヒーロー』は面白かった。ただし、最終回は少し強引すぎて、期待していたような高揚感を得られなかったのは残念だった。
複雑なプロットで、途中何が何だか分からなくなったのだが、最終回に向けてそれが解けていき、最終回の期待が膨らむばかりだった。しかし最終回は意外なほどあっけなく幕を閉じたというのが私の率直な感想である。
一番の不思議は科捜研の資料室に忍び込み、隠しカメラをセットするなんてことができるのか、そしてそのような隠しカメラは違法であり、証拠として採用することなどできるのかということである。もしそれができるとしても、そんな綱渡り芸当ができるのかということである。ご都合主義の無理な展開としか思えない。
野村萬斎さんをあんな漫画チックに起用する必要があるのかも疑問である。
せっかく丁寧に作り上げてきたドラマであっただけに、雑な最終回でものたりない気分になってしまったというのが、私の素直な感想である。
とは言え、十分楽しめたことは事実であり、役者さん、脚本、演出並びにスタッフのみなさんに感謝したい。
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