安倍政権になってから何となく景気がいい。もちろんアベノミクスという金融緩和による円安政策によるものだ。これは将来に大きなツケを残す政策なのではないだろうかとみんなが疑っている。不安は不安でありながらやっぱり景気はよく,雇用が安定しているから多くの人がこれが続くことを望んでいる。一方では年金も不安である。今回の「年金2000万円」も不安を明確に国民につきつけた。
今日本は不安の時代にある。現状には満足しながら根底に不安がある。この時代の雰囲気がなぜか安倍政権を支えている。安倍政権が倒れたときに不安が現実のものとなるという恐怖の幻覚を見ているのだ。
私はこんなに愚かな首相でありながらなぜこんなに続くのか不思議に思っていた。しかしこの人を祭り上げなければ将来の不安が現実になるという幻想が生まれていると考えれば納得がいく。安倍政権が終われば金融緩和が終わり、日本には真の不況がやってくるだろう。だとしたら安倍政権を終わらせるわけにはいかない。もちろんアベノミクスはまやかしだという理屈もわかっている。しかしたとえ騙されたとしてもただ不況の中にいるだけよりはまだ可能性がある。不安だからこそどんなに無能であろうと安倍政権に頼らざるを得ない。そんな空気を作り上げたのだ。
安倍政権はバブルに似ている。これが終わった時に我々は地獄の苦しみを味わうことになる。しかし幻想をみている我々はそれが幻想だと気づいていない。
今回の党首討論も、パフォーマンスにすぎないように感じます。
アメリカほどではないにしても、お互いの欠点の指摘のみで、見苦しい。
党首には理想を語ってほしい、そしてそれを具現化する熱さを感じ取りたい。具体化は官僚がするのでしょう。
最近思ったのですが、香港が熱い。
若者たちの政治に関するあの熱さがうらやましい。
日本の若者を白けた空気のなかに浸からせたのは政治家か、マスコミか…。
私たちポンコツの責任も大きいのだと香港への羨望とともに反省する今日この頃です。