大学入試の英語の民間試験の利用に関しては様々な点で大きな問題があり、以前から多くの人が反対してきた。私もこのブログで何度か書いてきた。その批判が実施が近づくにつれ、だれの目にもあきらかになり、ここに来て当の受験生からも反対意見が出てきた。切実なしかも論理的な意見である。そんな批判はお構いなしに文科省は強引に来年から実施しようとしている。このような状況の中、先日萩生田文科大臣がテレビでとんでもない発言をした。私はこの人が許せない。
BSフジのプライムニュースでの発言である。英語の英検やTOEFLなど民間試験を使うことについて、司会の反町氏が「お金や場所、地理的な条件などで恵まれている人が受ける回数が増えるのか、それによる不公平、公平性ってどうなんだ」との声があるとして、その部分についての見解をただした。萩生田氏は、議論を認めながらも、お金の懸念について、こう説明した。
「それ言ったら、『あいつ予備校通っていてズルいよな』と言うのと同じだと思うんですよね。だから、裕福な家庭の子が回数受けて、ウォーミングアップができるみたいなことは、もしかしたらあるかもしれないけれど、そこは、自分の身の丈に合わせて、2回をきちんと選んで勝負して頑張ってもらえば」
「身の丈」とはどういう意味なのか。田舎者は身の丈が低いといっているようなものだ。都会人は偉い。田舎者はそれに従えという意見でしかない。東京が偉くて田舎は東京の属国だと言っているようなものだ。許しがたい意見である。こういう政治家ばっかりだから日本はおかしくなるのだ。
教育改革の理念がこういうおろかな政治家や、民間企業の介入によっておかしくなってしまう。これが日本の政治であり、日本の行政の一番いけないことなのだ。
萩生田大臣は文部科学大臣になるほどの能力がないのは明らかだ。身の丈にあった地位に降格しなさい。本当に腹が立つ。
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