映画『新聞記者』を見ました。

　今話題の『新聞記者』を見ました。フィクションではありながら、現実におきたレイプ事件や加計学園問題など、安倍政権における疑惑がモデルになっているのはあきらかな内容の映画である。だからこそ訴える力が強い。

　この映画によって一番恐ろしく感じたのは、情報をコントロールされることである。この映画の中で「ナイチョウ」と呼ばれている「内閣情報調査室」が描かれている。「内閣情報調査室」の中では内閣によって都合の悪い人間のスキャンダルがでっち上げられる。すべてが「日本のため」の言葉によって正当化されていく。その結果、ウソが正当化され正義が闇に葬られる。

　こういうSF的な話は話としてはおもしろいが、現実にはないものと我々は信じてきた。だからこそこの国で安心して生きてこられた。しかし、安倍政権のさまざまな疑惑によって、私には本当にこの映画のような情報操作が行われているとしか思われないのである。この映画がリアルに感じられることは、それだけこの国で生きていることがつらくなることなのだ。

　この映画をつくることは勇気のいることだっただろう。この勇気をたたえたい。