オリンピックは熱心にではないけれど、テレビでずっと流れていたのでかなり見た。その中で、とても興味のある人物を発見した。スポーツクライミングの森秋彩さんである。
森さんは出場選手の中で明らかに身長も小さいし、体重も軽い。言い方は失礼かもしれないが子ども体型なのである。とは言え年齢は20なので、ずるいわけもなんでもない。体が小さいと言うことが彼女の個性なのである。その体の軽さを利用して競技で成績を残してきたと言って良い。
とは言え、彼女が努力しなかったわけではない。彼女は彼女なりのハンディもあった。今回のオリンピックの決勝では、身長が低すぎてスタートのホールドに届かなかった。これはさすがにかわいそうだ。しかも森さんの戦略はほかの選手の戦略と全く違うものになるために、毎回、方策を発明していかなければならないのである。もちろんたの選手の方策を真似ることはできないのではあるが、経験上全く違う方策を取らざるを得ない森さんは大きなハンディを背負っていると言ってもいいのではないだろうか。
森さんのすごいところは、そういうものを全て受け入れて、自分のできることをやればいいと考えているところである。想像の範囲を超えたクライミングにチャレンジする、その姿はかっこいい。勝ち負けよりも自分の挑戦に価値を見出しているところがいい。
新時代のヒーローである。尊敬してしまう。
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