世界の街角

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人気のロングステー先KLが危うい

2015-04-08 09:13:57 | クアラルンプール
 日本人のロングステー先人気のNo,1はマレーシアであり、具体的にはクアラルンプール(KL)とペナンである。しかし、どうやらロングステー先としては、潮目を迎えたようである。


 写真は昨日(4月7日)のNEW STRAITS TIMESである。そこには”KLでテロリスト17人を逮捕”とある。首都警察は4月6日に、KLでテロを計画した疑いで17人を昨5日に逮捕したと、明らかにした。容疑者の国籍や計画の詳細は不明としている。但し容疑者のうち2人はISに参加し、最近シリアから戻ったという。
 警察は1月時点で67人のマレーシア人がISに参加するため出国したと発表し、テロ対策法を強化して、不審者の摘発を続けている模様である。

 マレーシアは多民族、多宗教国家である。それをマハティールはマレー人を中心に、何とかまとめ上げ、ルックイースト政策により今日の繁栄の基礎を築いた。ロングステイヤーには10年ビザを発行し、日本人には人気No,1である。

 それがどうしたことであろうか? ISの宣伝工作が巧みであろうか? つい先日の4月4日午後5時頃KL南方で、ヘリがゴム園に墜落し、乗っていた首相側近や与党幹部等々、搭乗者6人全員が死亡した。ナジブ首相は原因の徹底的な捜査を命じたとの事。目撃者によると、ヘリは大雨の中、空中で爆発し残骸が飛んで散ったと云う。
 確かに当日の5時頃は、滞在先のAmpangでも凄まじい集中豪雨であった。当然ながら視界はない。個人的には当初視界が利かない中での事故と考えていたが、一部の報道によればテロの可能性も捨てきれないとのことである。
 そう云えば、昨年3月8日深夜、北京行のMH370がタイ湾上空で消息を絶った事故を思い出す。これもテロとの疑惑が拭いきれていない。

 あと1カ月は当地に滞在する予定であるが、それは予定通りとし、来年冬季に滞在する計画は諦めることにした。この4月1日から消費税(GST)6%が導入され、レストランでの食事は、更にサービスチャージ10%と合わせて16%上乗せされている。ただでさえ物価が上昇しているのに、これではたまらない。既にKLでの物価水準は日本以上である。近々にロングステー先人気のNo,1から滑リ落ちることになろう。