世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

最近(2015/1-2015/4)見たサンカンペーン鉄絵文様・その3

2015-05-22 09:46:05 | サンカンペーン陶磁

 その2に続いて4点ほど紹介したい。何れもタイで確認した文様である。この5月中旬から半年間チェンマイに滞在する予定であり、今回多くのサンカンペーン陶磁に出会えるものと期待している。

(Shaw Collection)

 この手の水草を咥える魚文は、時々見ることができるが数は非常に少ない。単魚文そのものも双魚文に比較して数量的には僅かである。

 (Shaw Collection)

 これは一般的な魚文。このように背鰭、腹鰭が大胆に省略されるのが、サンカンペーン魚文の特徴である。

(バンコク国立博物館)

 筆致が非常に粗い草花文で、一見稚拙と思えるこのような草花文は滅多にお目にかかれない。素人の筆と思われる。

(バンコク大学東南アジア陶磁博物館)

 器面全面を覆い尽くす草花文で、これも数量的には多くない。個人的には盤径が小さく、発色も含めて今一つと考えている。