世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

セブ・ダウンタウン5時間紀行

2018-11-21 07:13:28 | フィリピン・セブ

8時半前に滞在している東横インを出発した。ルートは添付表の通りである。日系ツーリストに申し込めば1人当たり60-70USDでお決まりのコースがあるが、阿保くさいことこの上ない。滞在先からの移動はTAXIと徒歩である。そして渋滞の無い日曜日とした。

滞在先からTAXIで降り立ったのは、セブ大聖堂の前面である。セブ大聖堂は丁度日曜礼拝であったので、聖堂内への立ち入りは控へ外面のみの見学である。聖堂の北には付属博物館があるが、そこはパスした。

<セブ大聖堂>

次に向かったのはサント・ニーニョ教会である。ここも日曜礼拝の最中であり、付属の博物館を見学した。宗教は視覚である。博物館で展示されているキャソック(祭服)は金糸・銀糸の装飾で赤色も使われている。無知な一般大衆を信徒にするには、難儀な教義などどうでも良く、視覚に訴え現世利益で誘い込んだものと考えている。

サント・ニーニョ教会のとなりに小さなチャペルがあり、そこにマゼランが持ち込んだとされる十字架が鎮座している。観光客もいるであろうが多くの人で溢れていた。

<マゼランクロス>

そのチャペルと市庁舎前から次に向かったのは徒歩10~15分程のサン・ペドロ要塞。

<セブ市庁舎>

スペイン統治時代に築造された、函館五稜郭と同じ稜堡式要塞である。フィリピンで最古かつ最小規模の要塞で、当時の大砲も備えられているが、規模が小さく見るものは多くない。

<サン・ペドロ要塞>

そこからTAXIでヤップ・サンジエゴ旧邸に向かった。何でもフィリピンで最古の住居で、1675年~1700年の間に建てられたとのこと。中国華僑の住居である。中に入ると今にも崩壊しそうだが、2階の板の床はピカピカに光っている。中国やタイの古陶磁が埃にまみれていた。

<ヤップ・サンジエゴ旧邸>

そこから徒歩10分以内にカサゴロルド博物館がある。1850年代の建築で、スペイン風建築様式の邸宅である。そこはまさに邸宅と呼ぶに相応しい建物でゴロルド氏によって購入され、それが博物館として公開されている。この邸宅と調度品にはうなった。別途紹介したい。

<カサゴロルド博物館>

ここで丁度12時を過ぎた。うどんの三ツ矢堂製麺に寄って昼食後、滞在先の東横インに帰り着いたのは午後1時半であった。

<了>