最近写真のサンカンペーン褐釉印花双魚文盤が出品されていた。褐釉は黒褐釉に近い発色をしている。印花双魚文はポピュラーで、当該ブロガーも全く同じ文様の盤を保有している。
黒褐釉の成分分析をすると面白うそうだが、過去から何度も記載しているように物欲が衰え、入札参加をあきらめた。ところが1,900円で落札されたようだ。チェンマイの骨董商ではいくら安くても1万バーツは下らない。
日本人でタイ古陶磁を精力的に収集していた世代が存在する。現在年齢で85才以上の方々である。著名なコレクションは各地の博物館や美術館に寄贈されたが、少量コレクターの品々が当該事例のように出回っていることになる。
個人的には、面白みもあり3万円程度までなら応札してもと考えていたが、物欲減退で遠慮した。1,900円で落札された方は随分お得であったことになる。
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