<再開>
長らく中断していた守山市立埋蔵文化財センターの展示品紹介を再開する。
今回は守山市の弥生遺跡から出土した土器類を弥生前期、中期、後期の順で紹介する。
パネル解説によるとC14年代測定法等々の科学的分析により、弥生時代の開始は紀元前10世紀に遡るであろうと解説している。弥生前期の土器は遠賀川式土器で形や文様が共通しており、近江平野でもそれに従っているようだ。
弥生時代中期に入ると各地独自の形状を示すようになり、近江では口縁端部が立ち上がり粗い刷毛目で仕上げられた甕が出現する。中期後半には近江の地域色を持った甕類が増加すると記載されている。
弥生時代後期になると、ヘラ磨きという手法で仕上げられ、装飾がなくなる傾向にあるようだ。あわせて地域色がなくなり、近畿一円で共通した形状になるようだ。
弥生時代によくみるのは高坏である。しかし今日の食器にはあまり見かけない。食事のスタイルが変化したと云えばそれまでだが、今日の北タイではこの高坏を見る機会が多い。北タイでは古様がそれなりに残存していることになる。
<続く>