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北タイ名刹巡礼#2:ワット・チェディールアン

2016-06-15 06:43:57 | 北タイの寺院
<Wat Chedi LuaNG:ワット・チェディールアン>

旧市街の中央部に位置し、ワット・プラシンと並んで格式の高い寺院とされている。14世紀末7代・セーンムアンマー王(在位:1385-1401年)が父のクーナー王を祀るため仏塔の建立を始めたのが創建である。その仏塔は15世紀半ばティローカラート王(在位:1441-1487年)の時代にラテライトで強化して完成した。
高さは84mでランナーでは最大で、ナーガ(龍)の手摺りのついた階段のある、象に囲まれた基壇に載るもので、1468年東の壁龕にPhra Kaeo Horakot(プラケオホーラコット)というエメラルド仏が納められていたが、1545年の地震で上部30mが崩壊し、仏像はルアンプラバーンから招聘されたセータティラート王(1546-1547年)がルアンプラバーンに帰国する際、一緒に持ちだされたと云われている。

1990年代、日本とユネスコの援助で修復を受け、創建開始600年を記念して、かつてエメラルド仏があった壁龕に、黒翡翠のPhra Yok仏が奉納された。
礼拝堂は新しく、1928年に建立されたものであるが、14世紀に造像された18臂の仏立像Phra Chao Attarot仏(プラチャオアタロット)が祀られている。更には涅槃仏像が祀られた堂があるが、この像はコンクリート製で周囲と比較し浮いているように見える。
またこの寺院は、チェンマイの街の柱(Sao Inthakin:インドラの柱)が置かれている。これは十字型モンドップに納められた高さ50cm程の石の柱で、本来この寺院の北にあるWat Sadeu Muangに置かれていたものが、19世紀のカウィラ王によるチェンマイの再建時、ここに移されたものである。




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