<続き>
和歌山の古代関連施設で見たかったモノの二つ目は、和歌山県立紀伊風土記の丘資料館で展示されている、飛ぶ鳥の埴輪である。パンフレットに縷々せつめいされているので、そのパンフレットから紹介する。
パンフレットには、嘴の先端がとがっているので、猛禽類を写したものであろうと説明されている。なるほど水鳥ではなさそうだ。古墳の被葬者に悪霊がとりつくのを猛禽類の眼で監視したのか。
写真は、吉野ヶ里遺跡の高殿に取り付けられた木製の鳥である。弥生時代後期と古墳時代の埴輪には、少なくとも400年程の開きがある。これらの飛ぶ鳥を同一に論じることができるのか?できないのか?興味を持たせる鳥形埴輪である。尚、この手の埴輪は、和歌山・大日山35号墳が初出で、他の埴輪からも出土したとの報に接していない。
<続く>
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