世界の街角

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石州宮内窯(1)

2016-03-11 07:28:03 | 陶磁器
インターネットで「打ち刷毛目」を検索していると、小鹿田皿山や小石原皿山以外にも、打ち刷毛目の装飾をしている焼物を、焼成している窯が存在していた。それは我が田舎の近くで、広島県から県境を越えて流れる、中国太郎とも呼ばれる江川の河口の江津市に在る。
中程度の規模の登り窯で、見学当日は窯詰め用の製品つくりに忙しかった。窯の横には匣が積み上げられている。
先ずショールームを見学させてもらうと、3尺盤(約90cm)が眼に飛び込んできた。
陶工の方に質問した訳でもなく、手で持ち上げたわけでもないが、優に30kgは超えるであろう。このように大きな盤は、焼き歪ができて大変だと思われる。見込みは打ち刷毛目で装飾されている。
脇の方には、沢山の焼物が並んでいる。見ると盤・皿の類は、ほとんど打ち刷毛目の装飾が施されている。中には飛び鉋と併用の装飾もある。

直上の写真の盤は、見込みに打ち刷毛目、カべットから口縁にかけては飛び鉋で装飾されている。
次回は、打ち刷毛目の装飾技法について紹介するとともに、サンカンペーンの打ち刷毛目に似た盤の見立てをして頂いた。その見立ての結果を紹介したい。




                                 <続く>






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