シーソーゲーム

お約束なら、二回の表なのですが、
長くなりそうなので

惜しくも初回は同点に成らなかったものの、
その後は、K介のホームランが飛び出したり、
タカちゃんが綺麗に三塁線を抜いての二塁打が出たりで、
押せ押せの攻撃に比べて、

守備は、
折角打ち取っているのに
お見合いしたり、横を通り過ぎるを見送ったりで、

１点を取っては、１点を取られ、
２点を取られては、２点を取り。
ザ・シーソーゲーム

ピンチを迎えれば、チャンスが訪れ、
チャンスが来れば、ピンチが来て、
こんなドキドキする展開の試合はいつ以来

そして、向かえた４回表。
前の回に遂に同点にして、９番から始まるこの回を０点に抑えれば
次のウチは一番からの攻撃、
球審からは最終回コールが。

勝てるこの回抑えれば勝機はグッと来る。
４番に回さなければ勝てる。

しかし、世の中上手くは行かないモノで

投ゴロのエラーから始まって
死球に内野安打。であっと言う間の無死満塁。
ウソでしょ
最悪の展開。

続く三番君は投ゴロでホーム封殺。

で、一死満塁で向かえるバッターは４番君。
４番君のここまで成績
センター前にセンターオーバーの二塁打。
二打席とも完璧に芯を食っている。

「タイム」
内野を呼ぶ。
ピンチって分かってないのかな？
ノリなんて、ニコニコしながら走って来た。

「いいか、このバッターにしか打たれてない。
このバッターを打ち取れば、この回は０点で終われる。
次のウチの攻撃は、１番からだから絶対点を取れる。
もう最終回だから、
ウチがサヨナラ勝ちだ
絶対、打ち取れ。良いか、全部低めに投げろ。タカチャンは絶対に止めろ。
内野は前進守備。全部バックホームだ。絶対に０点で切り抜けろ」って指示。

一球目、二球目ボールの後、三球目は高めに
コレがファールに
前の二打席は高目を持って行かれているから。助かった
ボール、ストライクとフルカウント。
だったんだ、今、スコアブックを見て気が付いた。
私も緊張してたんですね。
当然、コマッチも４番君も緊張していたんでしょうね。

運命の６球目は

フラフラとピッチャーのコマッチの上空へ
これで二死満塁

次の打者は、ボテボテの投ゴロ
ヨシ、予定通り。って思ったら、
コマッチ、ナゼかホームに送球
キャッチャーがコレをご丁寧にファンブル
一点が入ってしまった

なぜ、ファーストに投げなかったのか？
４番君を打ち取った事で、ベンチも安堵してしまった様に
コマッチも気が抜けたのか、そこへボテボテのゴロ。
近くのホームに投げちゃったのかな？
声をかけてあげれば良かった

さぁ、切り替えて反撃だ