少子化に悩む少年野球監督

少子化で部員減少に悩む少年野球チームの監督。その就任からの記録です。

俺は嬉しいよ

2020-12-08 | 5年ぶりの
時間的に最後の攻撃。
1点リードしていけど、ここでダメ押しの1点が欲しい。
ってところで、この回の先頭打者、1番ヨウタの三塁打が飛び出した

「4番シンノスケ」
今年、これだけは動かさないって決めていた。
しかし、この日は2番にしました。

長打も出るけど、右に進塁打もきっちり打てるシンノスケ。
エンドランでの空振りは絶対にしない。(たぶん
ヨウタの足とシンノスケのミート力があれば、
二人で1点が取れるって算段。

下手にスクイズなんてしないで、
シンノスケに任せたのだが、まさかの凡退でヨウタはそのまま三塁。

それでも3番4番5番に続くから、1点は固いって思っていたけど、
まさかの牽制死
試合後、Hコーチに苦言を言われていた。
確かにHコーチの言う通り、打順を考えれば無理に動かなくても良かったし、
このアウトは痛かった。

でもね。ミーティングの後、
「アウトになっても良いから、ホームスチールが狙えるって思った
行っていいから」って伝えました。Hコーチゴメンなさい

1試合目でホームスチールを決めたヨウタ。
この積極性がずっと欲しかった。
低学年から見ていて、ブログにも書いたこともあるけど、
慎重を通り越して、超消極的なプレーが目立っていたヨウタ。
ファーストストライクは絶対に見送る。
「セフティやっても良い?」って聞いてくるけど、
絶対にやらなかったし、足が速いのにリードが
小さく盗塁失敗が続いたこともあった。

「もっと積極的に。」
彼にはこれしか言って来なかった。
守備でももっと積極的に動いて欲しくて、
守備をショートからサードに移した。

この数試合、自分の判断でセフティバントはするし、
スキあればってリードを見せているし、
まさかのホームスチールもしてくれた。
この積極性、一個の牽制死で失って欲しくない。

結局、このアウトが響いて無得点。
「あぁあ」って言いながらベンチを出ていこうとするヨウタ。
「しっかり切り替えて。」って声をかけると、
大きい声で「ハイ」ってベンチを出ていったヨウタ。
無言で行くか、頷くだけかって思ったけど、
この返事なら大丈夫かな。

最後のバッターの打球は強烈なサードライナー。
そのライナーはしっかり切り替えたヨウタの
グローブに入って試合終了

この成長、俺は嬉しいよ。

それとね。
牽制死でベンチに帰ってきたヨウタに
シンノスケが「ヨウタ、(還せなくて)ゴメン。」って
気遣っていた。
こんな事が言えるようになったんだ。
こっちの成長も嬉しいよ。

コメント (2)
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