ジャングル大帝の第2話が放送された、
2話の試写会の時、ディックとボウの登場には拍手が起きた 川久保 潔さん 熊倉一雄さんの歌が良く、音楽にあわせて踊ってい動きも、実に楽しくて良かった。話の中でもう1度聞きたいと思ったし、曲も1度聞くと覚えることが出来てしまう良い曲であった。
しかし途中からアクションシーンに変わり銃撃戦のシーンと、サブキャラが亡くなってしまうシーンは、暗い話となってしまっていたのが残念との意見が多かった。
その後も視聴率は伸びなかった........。
あるとき深夜ワンダースリーに作業に来ていた手塚先生は、集まってきていた、若い人たちにそれとなく意見を聞いた。
第3スタジオ2階の手塚先生の作業机(動画机)は杉山 卓さんと、中村 和子さんの机の間にあり、いつ見えても作業が出来るようになっていた。
周りには松尾 信吾さん、三輪 孝輝さん大貫 信夫さん、など原画家の机が並び、先生の机を中心に少し広めにスペースを取ってあった。
それは手塚先生が見えたとき、若い動画家や、ほかの、パートの人たちまでが、時間を調整して、集まってくるからでいつの間にか広くなっていたのであった。
手塚先生から、何かを盗もうと(良い意味で)眠い目を輝かせて集まってきた。
手塚先生は、若い人たちと、話をするのが、好きだった。そこから若の者の感性を探り自分の作品に生かすため、などと、穿った見方をするものもいたが、そうではなく、手塚先生は若者の心を持ったままなので、会話をするのが好きだったので、青年のように純粋であった。
話題が「ジャングル」の視聴率になって、屈託の無い意見が出た、すでに無礼講となるのであた。
「話が、大人にはわかるが、子供には、難しい、」
「独り善がりで、場面変わりが早く子供にはわかりづらく、ついていけないのでは」
「作品の質が、例えば、絵や動かし方が下手であっても、お話が面白ければ、子供は見てくれると思うのですよ、子供の空想力って、たとえ動いていないものでも、空想力できれいに動かしていますよね、私が、小さい頃先生のマンガを見ましたが、アトムもレオも、頭の中ではちゃんと動いていました」
など、遠慮の無い意見が出た。
「ウチは貧乏なので、カラーテレビは買えません、学校で、カラーテレビを持っている家の子が、やっぱりカラーテレビは良い、きれいだ、と自慢する、カラーで見られないから、劣等感を感じてしまい、だったら最初から見ないという子が増えた。親もカラーテレビをねだられても買うことは不可能、カラーテレビ、カラーテレビ、と宣伝するものだから、親もカラーの番組は見せないのだ」
などと言う意見まで出た。
「やはり手塚先生がお話を作るのが、子供の心を知っているので一番良いと思う、せめて先生が校閲して意見を言うのが良いのではないでしょうか」
と言う意見になってしまった。
W3のスタッフは、こんな風に手塚先生と話が出来ることが、幸せだと思い、話すうち、ますます手塚先生を好きになってしまっていた。
「いっそうのこと演出家のための講習会を開くことが出来れば良いのに、時間的には不可能でしょうが、実現すれば、私たちも是非参加させていただき、教えを頂きたい」と言う無鉄砲な意見まで出た。
「講習会を」の要望に手塚先生はしばらくの間悩んでいた。役員に相談しても「講習会なんて、とんでもない」と頭から否定されるのはわかりきっていた。でも手塚先生の心には、長くそのことが気になっていた。
2話の試写会の時、ディックとボウの登場には拍手が起きた 川久保 潔さん 熊倉一雄さんの歌が良く、音楽にあわせて踊ってい動きも、実に楽しくて良かった。話の中でもう1度聞きたいと思ったし、曲も1度聞くと覚えることが出来てしまう良い曲であった。
しかし途中からアクションシーンに変わり銃撃戦のシーンと、サブキャラが亡くなってしまうシーンは、暗い話となってしまっていたのが残念との意見が多かった。
その後も視聴率は伸びなかった........。
あるとき深夜ワンダースリーに作業に来ていた手塚先生は、集まってきていた、若い人たちにそれとなく意見を聞いた。
第3スタジオ2階の手塚先生の作業机(動画机)は杉山 卓さんと、中村 和子さんの机の間にあり、いつ見えても作業が出来るようになっていた。
周りには松尾 信吾さん、三輪 孝輝さん大貫 信夫さん、など原画家の机が並び、先生の机を中心に少し広めにスペースを取ってあった。
それは手塚先生が見えたとき、若い動画家や、ほかの、パートの人たちまでが、時間を調整して、集まってくるからでいつの間にか広くなっていたのであった。
手塚先生から、何かを盗もうと(良い意味で)眠い目を輝かせて集まってきた。
手塚先生は、若い人たちと、話をするのが、好きだった。そこから若の者の感性を探り自分の作品に生かすため、などと、穿った見方をするものもいたが、そうではなく、手塚先生は若者の心を持ったままなので、会話をするのが好きだったので、青年のように純粋であった。
話題が「ジャングル」の視聴率になって、屈託の無い意見が出た、すでに無礼講となるのであた。
「話が、大人にはわかるが、子供には、難しい、」
「独り善がりで、場面変わりが早く子供にはわかりづらく、ついていけないのでは」
「作品の質が、例えば、絵や動かし方が下手であっても、お話が面白ければ、子供は見てくれると思うのですよ、子供の空想力って、たとえ動いていないものでも、空想力できれいに動かしていますよね、私が、小さい頃先生のマンガを見ましたが、アトムもレオも、頭の中ではちゃんと動いていました」
など、遠慮の無い意見が出た。
「ウチは貧乏なので、カラーテレビは買えません、学校で、カラーテレビを持っている家の子が、やっぱりカラーテレビは良い、きれいだ、と自慢する、カラーで見られないから、劣等感を感じてしまい、だったら最初から見ないという子が増えた。親もカラーテレビをねだられても買うことは不可能、カラーテレビ、カラーテレビ、と宣伝するものだから、親もカラーの番組は見せないのだ」
などと言う意見まで出た。
「やはり手塚先生がお話を作るのが、子供の心を知っているので一番良いと思う、せめて先生が校閲して意見を言うのが良いのではないでしょうか」
と言う意見になってしまった。
W3のスタッフは、こんな風に手塚先生と話が出来ることが、幸せだと思い、話すうち、ますます手塚先生を好きになってしまっていた。
「いっそうのこと演出家のための講習会を開くことが出来れば良いのに、時間的には不可能でしょうが、実現すれば、私たちも是非参加させていただき、教えを頂きたい」と言う無鉄砲な意見まで出た。
「講習会を」の要望に手塚先生はしばらくの間悩んでいた。役員に相談しても「講習会なんて、とんでもない」と頭から否定されるのはわかりきっていた。でも手塚先生の心には、長くそのことが気になっていた。