歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

認知症高齢者の症状は事例にない

2009-08-10 00:20:52 | Weblog
状態が、どうも確定しにくくなった方の病院搬送をすることにしたが、受け入れ病院が日曜ということもあり(?)、16時半までに来てくれれば診療するという。

熱もあり、意識も混濁しているのでストレッチャー搬送が望ましい。
うちの施設には、ストレッチャーもそれを乗せる車もない。
救急手配をした。
なんと!救急車の「待ち」が10件もあるという!!!

日曜日だからか・・・?

とても間に合わない。
患者に我慢していただくことになるが、標準車椅子で搬送することにした。

(座位が保てるかいな?)
不安だったが、平行移動で車椅子へ。
(平行移動:2人で上半身と下半身を持ち上げる移動方法、普通の移乗介助が出来ない場合に行う)

頭が反り返るが、何とか座っていられる。
長時間は無理だろう。
指定された時間までに着くことが出来たようだ。
(さすがに今日は付き添いは別のスタッフ)

昨日は退院、今日は入院。
気の休まる日がない。

今日の方、水曜あたりから調子が悪くなった。
腰から大腿部が痛い、と足を引きずっている。
整形的には圧迫骨折が見つかっただけ。それは以前のもの。
高齢者の腰痛持ちにはよくある。
翌日に熱が出だし、看護師判断で頚部骨折を疑いベッド上安静になる。
食事などもベッドで行うことになる。
昨日から、状態が低下。傾眠。食欲はある。
排便が3日とどこうっていたため、下剤もかける。
排泄介助の時、大腿部の痛みはない。
腰を持ち上げても痛がらない。
(骨折ではない。せん妄がおきてる、意識レベルが低下してるよ。)
今日の午後から、そのフロアの担当に入る。
水分を勧めて飲ませてみるが、飲み方がおかしい。えづくような感じ。
食事も摂取が減っているという。
息ざしが、この方の様子ではない。
看護師がちょうど来たので、様子を伝えて「食止めしたほうがいいと思う」

看護師2人と一緒に検討。
片側不全が軽度だがある。
片側の肺雑が軽度聞かれる。
意識レベルが普通ではない。

主治医に連絡し、病院受診することになったのだ。

CT検査、X線、血液検査をするが原因が判らず。
梗塞も新しいものはなく、胸部X線も問題なし。
ただ、炎症反応が高い。
血糖値も少し高め。
残っていた血液で、再度検査をしたところ、胆のう炎ではないかという診断がでた。

吐き気なし、黄疸なし、痛みは大腿部だったが、右だった。
胆のう炎からの痛みだったのか!

高齢で認知症の人は診断が出来にくい。
痛みも全然別のところが痛かったりする。
つくづく明日に延ばさなくてよかった。

これからもあること。再度自分の頭に書きこんでおかないといけない。
【症例は、当てはまらない!】