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歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

見えるものが見えない

2013-01-16 22:49:35 | Weblog


現にそこに見えているものが、見えていない。
介護の中だけではありません、実生活でもそういうことが多々あるのではないでしょうか。

前回、書ききれなかったので、続編です。(笑い)

介護施設では、事故報告(ヒヤリハット・インシデント)という報告書類があります。
なぜ、事故が起きるか?という原因の中に「見えているものが見えない」があります。

食べるものでないものを食べてしまった。
人の食事に手をつけた。
薬を飲ませたつもりが、床に落ちていた。
眼を離した隙に転んでしまった。

意外と、そこに職員がいる場合が多いのです。
見ている(見えている)つもりが、実は眼に入っていないのです。


同じことを何度も聞く人がいます。(一般社会で)
[それ、前にも言ったよ~]
物忘れではないと思います。
聞いているけれど、実はその人の耳には入っていない。

こんな経験、どなたにもあることでしょう。

人間って、見たいものを見、聞きたいものを聞く。
そんな感じがします。
中には、自分が見たいように見て、聞きたいように聞いてしまう、という都合のよい人もいるのではないでしょうか。(笑い)


このようなブログ、メールなどの文章も、書き方や読み方によって捉え方が正反対になることもあります。
苦い体験があります・・・。
ほんの冗談で送った内容のメールで、相手をひどく怒らせてしまった・・・。
その人にとっては、冗談で済まされないところを突いてしまったんでしょう。
それから疎遠になってしまいました。
とても仲良く、頼りにして付き合っていた人なので、今でも後悔しています。

顔を合わせて同じことを笑いながら言っていたら、決して誤解はしなかったでしょう。
一緒に笑ったと思います。

たった数行のことで、関係が壊れてしまうこともあります。

見るときは、同じ目線で同じところを見ないと、見てほしいところは見えないものです。